退屈!元気はあるのに一日中ベッドの上でゴロゴロ。 10日までの請求書、消費税込みで、61,070円。 夜6時15分、岩田Drから手術のビデオと経過、そして今後の見通しを効く。かなりショックな内容だった。 まづ、つまったのは、一番大事な左前下行枝と呼ばれる冠動脈で、治療はかなり難しいものであったこと。血管内で風船を何度もふくらませたり、直接血のかたまりを吸い取ったり、血を溶かす薬を入れても通らないところは、ステントと呼ばれるコイルのような物を入れたこと、等、一応応急処置は無事すんだこと。しかし今後、このままうまく行くかどうかは誰にも分からないこと等、かなり厳しい話であった。そして、まだ2カ所狭くなっているところがあり(通常、この程度では治療をしないそうです。)これもつまるかどうかは、これも誰にも予測が出来ないそうです。 でも約70%の人が心筋梗塞を起こしても、その後血管がつまる事無く無事に人生を全う出来るそうです。予防には、現代ではまだ食事療法しか手がないそうです。もう1点腎臓があまり良くない(まだ治療を要するほどでもない)。来週専門医に診て貰う事になった。 来週もう一度カテーテル検査をして、心臓の血がうまく流れているか、心臓の筋肉が、どの程度損傷を受けているかを調べて、その結果が良ければ、退院できるそうです。しかしその際、造影剤をいれるが、その薬が腎臓にどの程度ダメージを与えるか、内科の先生と協議しなければ、今はどうとも言えないとのことだった。 もう死ぬまで俺はうまいもんは食べられません! |
昨日のDrの話が頭を駆け巡り、睡眠薬を飲んだのに寝付けなかった。心配してもどうしようもないのに、体に爆弾を2発も抱えることの心細さを身をもって知ってしまう。これからは、内部の自分と対話し、自分をいたわり、楽しみ、生きている喜びをこまめに感じたいと思う。 子供達にも見舞い無用と言って来たが、今日、子供達が揃って顔を出してくれた。その上、娘の友達まで一緒に来てくれて、やはり嬉しかった。こんな所で久しぶりにあうのは、歯がゆい。今度こそは、大自然の中で、一緒に遊ぶことを約束し、帰っていった。 夜になって、どうしてか自分で立てなくなってしまう。 |
朝から自分の足で立てない。しかたなく、車いすで、リハビリに行くが、「どうにも出来ないので、今日はこのまま帰ってくれ」と言うことで、肩を温パックしただけで、腰は何にもせずに帰ってきた。 午後、内科外来を受診。腎臓の数値が、入院時は13、手術後は17〜18の高値で安定しているためである。造影剤の影響と思われるが、もう少し様子を見て治療するか決めるとの結論になる。 腰痛のため99%寝て暮らす。最悪! 夜、9時前の見回りあり。「少し違和感あり」と看護婦さんに報告する。「何かあったらすぐに言ってくださいよ」と言われた。すぐに気持ち悪くなりトイレに行き、大便も出て良かった。これで良くなってほしいとベッドに帰ったが、あいかわらずムカムカが少しあり、冷や汗も出てきた。ちょうど倒れる前のいやな雰囲気だ。 思い切ってナースコールを押す。私が密かに頼りにしていたナースがとんできてくれる。心電図の大きな機械を持ち込んで、心電図をとるが、異常はないらしい。少しホッとする。血圧は、120−80全く正常。 岩田Dr が泊まりだったので、すぐに来てくれて、ニトロをなめての再検査も、心電図には異常なく、心臓の音を聞いて貰ったが、頭を傾げるシーンは無く、とりあえず心電図のモニターを付けて、今晩様子を見ることで、みんなにお騒がせだったが、どうやら落ち着いた。 みんな退院して行くのに、俺だけ、家族の顔を見ることなくこのまま「残念でしたね」と言われるのかとほんまに心配した。もっと生きて、若者ともっと遊びたいよ。 |
朝食、起きあがることが出来ず、食べられず情けない。食い物の恨みはこれほど深いものだったとは、、、、、 昼食、同室の皆さんが食べ終わる頃、脂汗をかきかき、どうにか座ることが出来た。片手で体を支え、痛い腰を少しでも痛くない角度を探し、死ぬ思いをして昼食を食べる。うまかったな、うどんが! |
今日で3日目ベッドの上だけでの生活。少し良くなったようだ。 朝食は、少しベッドを起こして、おかいさんの入った丼を持ち、口に当ててカッコムと言う、上品な私?にとってはまことに下品な食べ方ではあるが、指をくわえて持ってかえって貰うよりはましだ。 困るのは、大小便だが、大の方はおかげで、この2日ほど便秘なので、こんな時は助かる。小は尿瓶に取っているが、看護婦よりも先に隣の人が、気がつきこまめにほかしてくれるのでほんまに感謝、感謝!小森さんありがとう!今日中に根性で直して、明日からは、歩いてトイレに行けるようにするからね。 明日のカテーテル再検査に向けて、点滴が始まる。テストについての説明を看護婦さんから聞く。 腰に負担をかけないため、妻に早く来て貰い昼食と夕食を寝たまま食べさせて貰う。 |
カテーテル検査の日 風邪気味で、咳が出るので、念のため座薬を入れて貰う。(テスト中に咳が出たら、腰に響き痛さに耐えきれない)。8時に始めてのCTスキャンを撮る。テレビで見たことのある機械にちょっと感動。胸から、膵臓、腎臓、全てとれるそうである。腎臓結石が撮れるかどうか聞いたところ、石の種類により、はっきり撮れるそうだ。その後石がどうなっているか、結果が楽しみだ。 一度病室に帰り、テストまでの間、手術着に着替え、抗生物質など薬を飲み時間まで待機。(ぴったりの時間に手術室に行かないとしかられるそうだ。)看護婦さんに車いすを押して貰い、10時15分ぴったりの時間に手術室につく。 倒れて担ぎ込まれた、同じ手術室らしく、たくさん並んだ大きな機械や。4つあるテレビの画面他、部屋をゆっくり見学する余裕があった。前回の緊急手術時とスタッフの人は違うそうだが、その時のお礼を言い、手術台に横になる。今度は少しではあるが、検査中周りを見る余裕があった。 最初は手首からカテーテルを入れる予定だったが、私の血管が細いこともあると思うが都合で、肘からの検査に急遽変更になり、腕全体を何度も消毒された。 岩田Drが、腕に本のような物をポンと置き、「あれっこれからカルテでも見るのかな」と思ったら、それを何人かの人でパッパッパッと広げた。するとそれは、首から下全身を覆うシートになった。左腕に局部麻酔をされ、いつの間にかカテーテルが心臓まで届いていた。「上を向いてください」という指示で、あまり見てはいけないと思うが、チラチラとモニターを見ることが出来た。 「後10分くらいですよ」と言う声をかけられてから、Drの専門用語でよく分からないが、「1番が何とか、6番が何とかなど、あまり良くない話に聞こえ心配になった。最後に「あつくなりますよ」という声をかけられ、大きく息を止めて、頭から足の先まで全身がカーとあつくなる薬を2度して検査は終わった。 リハビリ中の左肩が冷えてシビレルのがつらかったが、心配していた咳が出なくて、予定より早く10時半位に終わった。結果は明日家族の前でお知らせしますと言うことで、何一つ教えてもらえなかった。 後は看護婦さんが、腕の止血と固定をテキパキしてくれて、車いすに乗り、6階の看護婦さんが迎えに来てくれるのを待った。その間にそれとなく「結果はどうでしたか」と看護婦さんに尋ねたところ、「治療したところはちゃんと流れてましたよ」と教えてくれた。それ以上心配しても仕方がないので、明日の総合的な結果を待つしかない。 後は血液に入った造影剤を早く流し出すために7本の点滴と、なるべく多くの水分を取り、これ以上腎臓へのダメージを与えないことを祈るのみ!今日も妻に早く来て貰い、朝食と夕食を食べさせて貰う。 |
カテーテル検査 |
夜中、事件が起こった。 おしっこをするために尿瓶を布団の中に入れようとしたとき、片方の手にギブスをしているのを忘れ、300CCのおしっこを布団の中にほとんどぶちまけてしまう。56才にもなって情けない。寝小便をしたときと同じだなんて呑気なことは言っていられない、痛い腰にむち打ちナースステーションに行き(さすがにナースコールを押す勇気はなかった)「ごめんな」と若い看護婦さんに頭を下げて、シーツと手術着を着替えさせて貰う。 その上風邪を引いたか一晩中咳き込んで同室の皆さんに迷惑をかけてしまった。朝5時、採血、検尿、そしてギブスがとれる。7時半、点滴7本終了。久しぶりに楽になる。 しかし、今度は咳が収まらない。咳の原因は、風邪ではなく、心臓の筋肉を回復させる薬の副作用の可能性が高いとのこと。その薬は心臓のためには有効な薬なので、咳止め薬を飲んで様子を見ると言うことになる。どうしても咳が収まらない場合は、薬を買えるとDrから話があった。でも、咳止め薬の効果が少しあったみたいで、激しい咳が少しでなくなった。 3時より心臓カテーテル検査の結果の説明を受ける。 心臓に2カ所ほど問題はあるが、治療するほどでもなく、治療したところは、順調に行っていて、心臓の内部の筋肉も重症の心筋梗塞だったにしては損傷が少なく、6ケ月後の検査で進行がないか調べることとなった。 私の心臓の血管は、どうもひねくれていて、2ケ所程くるりと輪になっているので、その分血流が悪くなり血が滞りやすいとのことであった。しかし、心臓的には問題はなく、もう退院しても良いこと。退院してリハビリ後は普通の生活が出来ること。その為には食生活に気を付け(カロリーと塩分)、適度な運動を忘れないこと。また無理をしないこと。など、注意を受けた。 先ずは一安心である。 |
一晩中ひどい咳、苦しい、何とかしてほしいが、何ともならない。 喉は切れて痛いし、胸まで痛い。どうやら、薬の副作用もあるかもしれないが、本物の風邪を引いたらしい。朝食食べられず(今度は座れないからではなく、食欲がないのである)、昼食は、完食。夕食また食べられず。俺にとって、食欲がないとは大変な出来事だ。 次から次へと病気がおそってくる! |
今日も一日本物の病人。 夕方から本格的に風邪薬を貰う。その為か夜は随分楽になった。 最終回のグッドラックも病院のベッドで見ることになった。 |
内科(腎臓)の結果を聞く。 腎臓は歳の割には少し小さくなっているが、このまま食事に気を付けて、大事にしていきましょうと言うことであった。腎臓結石は左右に10個ほどあり、このままにするしか仕方ないとのこと。 しかし、治療しなくてよく、これで退院が少し近くなった! |
この病院に来て、始めて朝までぐっすり寝ることが出来た。 ナンデダロ〜 体重もぜんぜん減らなかったのに、目に見えて減りだした。 ナンデダロ〜 ナンデダロ〜 朝食は少ししか食べられなかった。夕べは咳も出ずあんなに調子よかったのに、起きてから咳が出っぱなしである。次はどんな病気になるのか?「ええかげんにせえよ!」 また、新しい病気を発見したらしい。今度は、白血球が減っているらしい。原因が分かるまで、退院は無理と言われた。今月中は難しそう! 白血球が、最初は8000あったのに、検査の度に1000ずつ減り現在2000しかないそうだ。薬を1つ飲まないことになる。 |
かなり元気! 咳はまだまだ出ているが、元気!腰痛も風邪で逃げ出したようだ。 退院が見えてきたように思う 先週分の請求書 74,400円也 |
平和!私だけに何の検査もなく、体重も順調に減り、看護婦さんも遊びに(仕事しに)来てくれず、ただ退院を待つのみ。明日の検査で白血球が増えてくれていたら、「よし!退院だ!」 退屈な1日になりそうだ。でも本を読む気力が出てきてありがたい(黒田清「会えてよかった」) |
今朝、採血。 判決を待つ犯罪者のように、無罪であってほしいと静かに待つしかない。 午後、採血の結果を聞く。白血球は薬(パナルジン)を止めた効果が出ているらしい。良い方向に行っているらしいが、月曜日もう一度検査をして、その結果が良ければ、退院出来ると言うことだった。 今月の退院は無理で、4月1〜2日には退院できそうだ。でも、風邪はまだ直らない。 |
午前中 腰のリハビリに行く。随分楽になり、6階から1階までの往復をどちらも階段で行ってみる。さすが、帰りはフラフラ、ドキドキ!まだ足腰は立派な病人である。 久しぶりにベッドのシーツを替えて貰う。気持ちよくなった。 |
血液検査 良し! 心電図 良し! 内科 良し! 明日退院 決定! |
4月バカではない。本当に退院だ! 人間に将来はなく、あるのは今。 今を大事に! |
今日やっと自分らしさを少し取りもどせた。この入院騒動で2度目のシャワーを今浴びてとても気分がよい。 朝の散歩も30分、おばあちゃんに抜かれることもなく出来た。昨日までは、10分歩くのが大変で、ずいぶんのお年寄りにも追い抜かれる始末で、午後は必ず熱が出て、座るのもつらく、情けない真っ暗な人生になりつつあったが、今日は朝から元気な予感があった。もう大丈夫。歩こうと思えば、気を付ければいくらでも歩けそうだ。 後は、車に乗ったときのスピード感にまだついて行けないこと、1日中元気でいられるかが心配だが、少しずつ体力も付いてきているようだし、もう4〜5日すれば、仕事に復帰出来るだろう。(できるかな?) そうすれば、何事もなかったようにまた毎日夢に向かって今度は、欲張らないで進んでいきたいと思います。 このサイトを見てくれて、心配してくれる友達に感謝と、人ごとで無いことを忠告しておきたいと思います。 人間は、いじきたない生き物です。自分の命まで縮めるような食べ物を探し求めないで、生きるための食べ物を食べることをおすすめします。 そして、感謝と感動の生活を見つけることと、家族を今よりも、もっと大切にすることを、生きる喜びを倍増させた私からの最後の意見として述べさせて貰い、一連の入院騒動のページを終わらせて貰います。 ありがとうございました。 |