やはり夕べも眠れなかった。1時過ぎナースセンターに行き、睡眠薬半分を貰い、これで効くのかと疑いながら飲んで寝る。3時頃から眠れ、5時採血のために起こされた。 今日は胸のレントゲンをとった。それだけが動き。先生も来ないし、点滴も朝と夕方の2本だけ。まもなく家族を呼んでの説明があるそうだが、元気になってきただけに、私の期待を裏切らない検査結果であることを祈る。 部屋の一人が(6人部屋)明日急に退院することになり、なぜか新入りの私にテレビのカード(未使用)をくれる。私がこれからこの部屋で一番長くいるのが分かっているのかな。ある意味で悲しい! |
24時間私の胸の電波を送り続けているセンサーの電池を交換する。どうやら、ナースセンターのモニターでは、私は死んでいたらしい。(笑) |
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今日は3月3日、おひな様の日である。その為に、献立表によると「かに寿司」だと同部屋の皆さんが喜んでいましたが、出てきたのは、かには入っていたが、いつもと同じ「かに雑炊」だったので、がっかりしてしまいました。私は、先見の明があるので、期待しなかった分良かった? |
いつものように7時妻が帰ったので、テレビを見ながら、何とも言えない無の時間を楽しもうとしてますが、はたして、、、、 まことに静かな1日が過ぎようとしています。 |
本日も朝5時の採血から始まった。 今朝は特筆することあり。6日目、初めて夜寝ることが出来た。(今までは、安定剤を飲んでも あまりよく寝られなかった。)病気持ちと言えど、久しぶりに人間になった感じがする。 |
本日より、1日3回6階フロアを1回に2周づつ、合計六周のリハビリを始めて下さい、との指示が出た。さっき、実行してみたが、頭も、足も、腰も、フワフワした感じで、これから大変だと実感する。 初めての請求書が届いた。¥544,860。 手術料が465,740円、私には高いとか安いとかの金額ではなく、ありがたい金額と思う。 昼前、心臓エコーを取りに一階に連れて行って貰う。自分の心臓の動いているのを初めて見せて貰う。まるで、「ガンバロウゼ!」と言っているみたいに動いていた。 昼食をベッドの上で正座して食べてみた。ありがたく食べた方が胃袋も、高脂血症食の量の少なさの不満がちょっとでも解消するのではないかと思ってやってみたが、後が大変だった。足を崩したとたん、血が一気に足に行った為か、頭がフラフラ、もう少しでナースコールする事になって怒られるところだった。よい子の皆さん、心臓が弱っているときは、けっしてまねをしないで下さい。 |
こうして毎日寝てカーテン1枚で6人の他人と暮らしていると、世の中の夫婦のなりわいがよく見えてくる。私は、面会時間がくれば、妻が横にいるのが当たり前で、そんなにいっぱい話をするわけではないが、普通に何時間か居て、時間がくれば本当の家に帰っていく。 私以外の人を見ると、70歳代の人がほとんどで、80歳代の人も1人居て、奥さん達はみんな元気な人ばかりなのに、毎日は顔を見に来ないのは、そんなに忙しいのかと思ってしまう。みんな近所の人たちばかりなのに、一番遠い私たちが、毎日いつもとなるべく同じ生活をしようとしている。 1人、部屋に携帯を持ち込んで、内緒で仕事の話などをしている70歳代の人がいる。この人の奥さんなんかは、「あんたが助かって、私が呼ばれたら(天国へ)かなわんから明日は来えへんからな」と、まだベッドから下りることも出来ずにいる夫に向かって言って帰っていった。自転車で来るので、車が危ないのであまり来たくないと言うらしい。 いやはや実に大阪的な楽しい会話であるが、嫁さん子の私には、どうも理解の外である。でも、世の男の行く末はどちらもあまり変わりなく、病気になり、心身共に弱ったとき本当の姿が見えてくるようだ。「終わりよければすべて良し」と昔からよく言われているが、身にしみて分かるようになったようで、なんだか寂しい気もする。 |
医療もマニュアル化されているのにはビックリした。足の太い方の止血は3時間で60°まで起きても良い、それから2時間過ぎれば、体を横にしても良い、と細かく決まっているようだ。 それより驚いたのは、薬である。私の場合は、心臓を助けるためにまず血をサラサラにする小さな薬を毎日飲んでいる。これは、ちょっとした内出血でもなかなか止まらないので、けがには注意しなければいけないらしい。そして血圧を低めに調整して心臓の負担を軽くしている。もう一つ、便を軟らかくする薬を毎日のみ、トイレで踏ん張らないようにさせているらしい。どれも小さな薬なのに人間の体には良く効くから驚く。 寝過ぎたためか、歩きすぎたせいか、筋肉が落ちだしてきたためか分からないが、ギックリコシのような痛みが出てきてしまった。寝ていた方がいいのか?運動をしすぎると先生に怒られるし、、、今日は廊下を4回づつ2回めぐる。よるにギックリゴシの痛さと左腕のうずき(50肩)が一晩中つづき苦しい一夜であった。 |
夕べ無理をせずに寝ていたので、今朝はギックリゴシのいたさはかなり良くなったようだ。ありがたい。今日一日歩かないようにベッドで寝て暮らす。トイレだけは我慢してゆっくり行く。今日も食事がうまかった。 |
朝食 |
夕食 |
夜8時、最後の点滴の針が抜ける。すべての手足が自由になる。月曜には、入ってからずうっと付けている心電図ようの発信器がはずされるようだ。 |
朝6時半、今日から廊下の散歩再開。まず3周してみる。すこしドキドキ。岩田Drに正直に言えば、やりすぎと言われそうなので、「どうもなかったと言っておこう」 今日は、すべて順調。入院して2回目のグッドラックも泣けた。木村拓哉がタバコを吸っているのが今日は気になった。「止めないと君も心筋梗塞を起こすかもしれませんよ」とアドバイスしてあげたい。 |
腰の痛みも大分なくなった。朝食前廊下を5周してみる。限界と言えば限界と思う。情けないけど心臓がもう踊り出さんばかりにしている。 体重が今までに比べ目に見えて減った。嬉しい。 14時20分、心電図のモニターの発信器をはずして貰った。これで、体からすべての物がなくなり自分の体になった。又一歩快方に向かうかな。 |
昼間歩きすぎたせいか、夕べから又腰痛が出てきてしまった。 トイレに歩いていけないので、尿瓶をを用意するが、なかなかベッドの中でするのは難しい。なんだか寝小便をしているみたいでいやだが仕方ない。 1日中ベッド上が生活空間。 タイクツ! |
腰痛と肩痛を見て貰うために、整形外科に行く。心配だったヘルニアが無くて良かった。手術なんて言われたら、職場復帰も難しくなる。運転手の宿命の腰痛ではあるが、手術をすれば、もう一人前の仕事が出来なくなるおそれがあるので、ほんまにホットした。 腰は2週間ベルトを巻いて、安静にする。それから運動を始めることになる。 肩は、五十肩なので、今日から暖めてマッサージのリハビリを始める。シップは腰は冷やし、肩は暖めるそうです。今までは、どちらも暖めていた。間違った素人治療をしていたことになる。 夕方シップをしてコルセットをし、痛み止めを飲んだら少し楽になった。 |
痛くない!あんなに痛かったのが!やはり痛み止めの薬のせいだろうか?恐ろしい薬だ。 今いくつ薬を飲んでいるのか、食後に8種類14個(一日で)、小さい粒だが、よく効くようだ。体にはその反面悪いこともあるだろうが、命を助けて貰った西洋医学だ、すべてまかせて、まな板の鯉で言うとおりにしよう。 いくら腹が減ってもつまみ食いもしないでいる。おかげで、体重も毎日おもしろいように減っていっている。ほとんど筋肉が先になくなっているみたいだがね。 薬リスト |
・ソレトン(痛み止め) | ・リピトール(コレステロールの合成を抑える) |
・重質カグマG(便を軟らかくする) | ・レニメック(心臓の筋肉をほぐす) |
・ガスターD(胃の薬) | ・ケルベックス(胃の薬) |
・バイアスピリン(血を固まりにくくする) | ・パナルジン(血をサラサラにする) |
岩田Drと廊下で立ち話。「腎臓の数値がかなり悪い」とだけ言って行かれる。後に残された俺に悪い想像が頭を駆け巡り、闇の世界に一直線。いったいどうなるの? 2日程眠れないので(新しい人が夜中も大変なので)睡眠薬を貰おう。 |
睡眠薬はこんなに効果があるとは知らなかった。20時頃飲んで、3時にいちどトイレに起きた他は、5時まで夢も見なかった。周りのいつもの騒音は、ぜんぜん気にならなかった。ここにいる間は、毎日貰うことにしよう。そうでないと毎日睡眠不足でストレスがいっぱいたまってしまう。 肩のリハビリに力を入れずにちょっとさわって貰うだけで、腕が随分上に上がったのには、感激!もっと早くプロにかかれば、50肩もこんなに長く苦しむことはなかったのに。 腰は相変わらず痛くて寝返りも苦労する始末。今夜も睡眠薬を貰った。これで安心して寝られる。 |
薬箱 |