楽しく生きる、振り返ると道が 29才〜 |
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T(^_-)″!!運命の出会い!!T(^_-)″ |
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昭和50年頃に運命の出会いがあり、仕事をしててもルンルンの毎日だった。 彼女と会うための時間を無理矢理つくり、彼女の親に内緒で市役所の駐車場でつかの間のデートをして、長距離の仕事に出発するのが楽しくてしかたなかった。仕事で帰りが遅くなり会えない時は、彼女の家の近くでクラクションを「パッパパ〜パ」と秘密の鳴らし方で「無事に帰ってきたよ」と合図してから寮に帰って寝たものです。別に変わった恋愛をしたのでなく、ごく普通の恋愛だったが寮から車で10分程と彼女の家は近く、余程でないかぎり毎日のように会っていたが、彼女も勤めていたし(保母さん)私の仕事はなるべく早く出発しないと、仮眠の時間がなく運転手としては失格になるので、ほんとに顔を見るだけの時が多かった。 | |
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今まで失恋ばかりで女性に振られるのが恋ではないかと思う程、もてない君だったのでこの恋愛が今も続いているのが不思議な様な気がする。 かなり長い間彼女の親には内緒でつき合っていたが、案外早くから母親にはバレていたらしい。彼女の職場は大阪の西九条にあり、仕事の帰り時間をやりくりして、何度か4トン車を目立つ所に止めて彼女の勤めが終わるのを、ドキドキしながら待って一緒に帰ったのが懐かしい。 |
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これは結婚してからのことだったかも知れないが、今は海遊館になっていて、当時は淡路や九州に行く船乗り場に、彼女が園児を連れて見学に行くのを知った私は、その日先回りして(今ならストーカーだ)岸壁で待ち伏せして、彼女たち一団が来た時、何気なく前を通り過ぎて彼女をビックリさせてやった。 園児の手前私は単なる通行人みたいな「こんにちは」の挨拶だけして通り過ぎたが、彼女は私だと気がついてないような挨拶を返したように思う。 |
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会社の寮では、独身者か嫁を残して家出して来た悲しい過去を持つ人ばかりで、彼女があるのは私だけだった、そのために私のデートのために便宜をはかってくれる人もいたり、デートに一緒についてくる男も居たりで、あの楽しさはまさに天にも昇る楽しさだった。 そして段々優等生だった我々の恋愛も門限が遅くなるに従い、母親が心配して玄関で待っているなんて場面が多くなり、結婚を申し込みに行くのだが、おしゃれなどするでもなく、Gパンかなんかで手みやげも持たず「フラッと遊びにきた」そんな感じの訪問に、親父さんの顔が鬼のように変わるのが分かった。 |
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「君の収入はいくらだ」とか「親はいるのか」とか聞かれたように思うが、決定的なのは「免許書は何を持ってる」と聞かれ「普通車だけ」と答えた時、親父さんはニタリと笑ったように思う。 「家族を養う仕事が運転手なのに、普通免許だけしかないのか、そんな男に娘はやれん」と見事に断られてしまった。それから1年近く私は自動車免許を取るために試験場に通い「大型2種、ケン引、危険物」を取り、1年後 今度は慎重に服装を整え、親父を連れて、もちろん手みやげを持って、断れない環境を整えて再度、鬼の親父に申しこみに行きました。さすがに観念したのか一言の反対意見も嫌みもなく、我々の婚約が成立したのでした。 | |
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しかし私には蓄えが一銭もない!その日から今までの遊ぶための仕事が、結婚資金をためるための仕事になった。そう言えばがむしゃらに働いたように思うかも知れないが、私がそんな人間な筈はない。休みには家に堂々と向えに行き、あちこちデートをしたが、二人きりでなく案外仲間を交えてワイワイどこかに行く事が多かった。 昭和52年(1977)には結婚のメドも立ち、嫁の親が近くのマンションの頭金を出してくれて住む所も決まり、結婚式、披露宴はしないと言う私に「それはこまる」と言っていた親父さんも私の頑固さに折れてくれ、北海道での2人きりの結婚式にしぶしぶかも知れないが賛成してくれたのでした。 |
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北海道の教会での結婚式をと何となく決めて、岩見沢の教会に申し込んだら信者でないならダメだと断られてしまった。食い下がったら、何処の教会ででも良いからキリスト教の勉強をして、紹介状を書いてもらったら式をしてあげます!そんな返事だったので、天王寺の近くで初心者のための勉強会を週1でしてる大きな教会を見つけ、二人で毎週仕事終わりに出かけ、神父さんの話を3ヶ月ほど聞いて、その神父さんに「この若者たちはキリスト教の信者になりうる人たちです」と言うような内容の紹介状を書いてもらう事が出来た。 8月(夏休み)に、車で結婚式と新婚旅行を兼ねた北海道の旅にでかけました。 行きは名古屋からフェリーで苫小牧(後にも先にも1等室に乗ったのはこれきり、さみしい〜)で、先ず見届け人になってもらう小島さん宅にお世話になる。小島さんとは、先の自転車旅行の時知り合い、ずっとかわいがってもらってるお付き合いだから、嫁との出会いはもちろん、人間の出会いの偶然を思うと、その面白さと友情の大事さの重さを思わずにいられない。 |