大阪暮らし1 2002年4月ー1




2002年4月5日(金) 「初志貫徹」
2002年4月6日(土) 自然の素晴らしいメッセージに感激
2002年4月7日(日) 人生で一番うれしい日
2002年4月8日(月) 低料金・高健康の小さな旅行
2002年4月9日(火) 奇麗な花をありがとう
2002年4月10日(水) 阪神タイガ−スは好調です
2002年4月11日(木) 大阪は雨になってしまいました
2002年4月12日(金) 音楽は心の栄養
2002年4月14日(日) 寂しがり屋の日本人
2002年4月15日(月) 「山笑う」




2002年4月15日(月) 「山笑う」

今春初めて、名神高速道で滋賀の長浜に仕事で行って来ました。大津をすぎる頃、明るくなり、やわらかな新緑の里山が目に入ってくる。

俳句の季語で「山笑う」と言うのがあるそうですが、まさに今朝がその景色でした。栗東をすぎる頃より、里山の木々たちがみごとに笑い出す、植林した黒々とした木と、まさに笑っている雑木が見事に強弱のコントラストを見せてくれる。じいちゃんと遊ぶ孫、私にはそんな風にみえて気持ちをうきうきさせてくれました。

田舎に行くときの大台のウネウネした山道と違い、信号もなく、時速100キロ近いスピ−ドで走る車のウインドウから見える、山の景色は又ちがって見えて楽しい、こんな時はいい仕事だとつくづく思う。

湖畔の田園では、一面のレンゲ畑があり、麦の穂がすでに出そろい、暑い夏の日差しを待ちかねて、ピンとその穂が上に向き、気持ちよい。隣の田圃は豆でもまくのか、きれいに畝を作り、出番を待っている。そして気の早い田圃は、しろかきを終え、水を張り、いつでも田植えが出来るようになっている。

里山に目を向けると私の好きな「とうだい」が群生して咲いている所があり、毎年今頃ここを通るのを楽しみにしている。

八日市から彦根にかけての名神は、交通量も少なく景色も良く、ゆったりとしていて大好きなドライブコ−スです。日が高くなると、もう山は大笑いをしていて、感動の半日でした。

shige


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2002年4月14日(日) 寂しがり屋の日本人。

少しだけ他人の為にする善行を、「チョボラ」と言うみたいですが、本来なにげなく行う人への親切をわざわざ、ボランティアと言わなくてはならない現在の日本人に悲しくなります。

長い間、日本人は隣近所、助け合い寄り添って生きることを、長い時間をかけて、つちかってきた。ひっくり返せば、互いの目を気にし、他人をあてにして、自立心を押さえつけられて来たのではないだろうか。

少しくらい役人や議員が甘い汁を吸っても、やって行けた良い時代が長く続き、まだ眠気マナコの優しく、我慢ばかりしている日本人よ、怒るのではなく、はやく目覚めないと寝過ぎになりますよ。

年寄りにはつらいことかも知れませんが、今よりもっと自分で出来ることはなるべく自分でする様にすれば、きっと今以上の喜びが溢れることでしょう。そうして、さりげない親切が出来るようになれば、肩の力が抜け、風のようにこの地球上を楽しくスキップで生きて行けるかもね?

私は、と言えば「おお〜い、かあさん、テレビのチャンネル、回してくれ」

shige


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2002年4月12日(金) 音楽は心の栄養。

このところ中国の黄砂がひどく、大阪の周りの山並みもほとんどかすんでいたが、今朝は、夕べからの雨で急に明るく、くっきり見えてます。山の新緑が出そろい、地肌が見えなくなったせいもあると思いますが、

夜明けの重い瞼も、爽やかな山並みのおかげで、気分のいい一日のスタ−トとなりました。ラジオから流れるなつかしい歌に、おもわず音痴の大声でハモッテました。

若い頃は音楽のない生活なんて考えられなかったのに、いつの間にか、わざわざ音楽を聴く時間がなくなり、そして50才も半ばになり、やっと又少しずつCDを買い、一年に一度か二度、好きな月田 秀子さんのファドのコンサ−トに足を運ぶようになりました。

テレビを見てると、車も行けないような奥地の原住民の人達が常に、ダンスや音楽が生活の中心の、楽しげなシ−ンが良く出てきますが、日本では沖縄の人以外は、残念ながら毎日が、あまり音楽的とは思えない。日本人の(若者を除く)多くの人達が子育ての大事な時に音楽によってもっと心を癒せたならば、

もう少し、うきうきと毎日を過ごしたならば、もっと感性豊かで、年寄り想いの子供達が育ち、私達の老後は、もう少し安泰だったかも?なんていやな年寄り予備軍のつぶやきでした。

shige
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2002年4月11日(木) 大阪は雨になってしまいました。

新聞配達の若者にとって夕方から朝まで降る雨はとてもつらいものだと思いますが、風邪をひかないように事故をせぬよう。もう少ししたら世間はゴ−ルデンウイ−クに入りますが、新聞は休むことなく配達されます。ご苦労さんですが頑張れ!

マロニエ

連休は京都にでも出かけようとしている方に、心の栄養になるお知らせです。私の友達で墨絵画家で造形作家の島田 悠紀子さんが、4月30日〜5月5日(PM12:00~PM20:00 最終日は18:00)河原町の「ギャラリ−マロニエ」で個展を開きます。ちょうど京都に行く人も、わざわざ行って下さる方も見て損のない素晴らしい作品に出会えると思いますよ!

昨年一年間チェコで描いた墨絵と焼き物が、心の底からあなたをニコニコさせてくれると思います。ひょっとしたら、もう一つの素晴らしい出会いがあるかも知れませんよ。私も5月2日会場におじゃまする予定です。素晴らしい出会いを期待して!

shige
  
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2002年4月10日(水) 阪神タイガ−スは好調です。

ご存事の通り今年はタイガ−スが調子よく、大阪の町は何となく明るくみえます。昨年までは久しく野球はテレビの速報をみるだけで、結果を確かめる必要はありませんでした。選手の名前も知らない私でさえ、野球中継をみる始末。

一人の指導者が替わるだけで、同じ人がこんなに変わるものかとおどろく!良い方向に変わったから良いけど、これが集団でおかしな方向に向かって走り出したら、もう誰も止められず、怖いもんだ!

今まで人類は何度もそのような経験をして、そのたびに圧倒的多数の人が泣いてきた。地球上の植物や人間以外の動物でも、自分の子孫を残すためには、し烈な競争があるだろうが、弱いものを生け贄に差し出すような生き物は人間だけだろう。

賢いはずの人間がいつまでも愚かな戦いを続けるのか?望むものが多すぎるのか?タイガ−スが何時までも勝ち続けることは不可能なのに、それをファンは求めるのか。すくなくとも私は冷静な人生をおくりたい。

と きれい事を言っているバカな男の夢を見た。

shige
  
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2002年4月9日(火) 奇麗な花をありがとう

街路樹のケヤキは堅い木に似合わずやさしい新芽を出したし、楠は新旧の葉の入れ替えの最中です。落ち葉がアスファルトの道路の上を堆肥にもなれず、残念そうに漂ってます。しかしツツジがつぼみを脹らませ気の早い何輪かは、咲き始め、我々ドライバ−を楽しませてくれてます。どうぞ皆さんも毎年咲き続けてくれる花々に目をとめ「奇麗な花をありがとう」と心の中でつぶやいてみませんか?自分も満更じゃないな、と気が付き二コッ!とする自分をみつけるはずです。

今日の私がそうでした。人間の心なんてほんのちょとした出来事で怒ってみたり、優しくなったり、忙しいもんだ。やさしい心を取り戻した後は、見慣れた景色も美しくみえるもんです。

毎日ニュ−スに出てくるエライ人達は人をだまし、嘘をつき自分自身までごまかし、金品と名誉をほしがる、あまりに可哀想な人達が多すぎます。人類は地球上で一番頭の良い生き物だと言われているけど、ほんまやろか!

頂上を極めたら、その上がないのは皆、知っているはずなのに、道ばたの木々さえしっかり根を張り、必要以上に上には伸びないで、奇麗な花をちゃんと楽しませてくれてるのにね。

shige
  
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2002年4月8日(月) 低料金・高健康の小さな旅行

私がトラックに乗り始めた今から30年ほど前は、ほとんどが手積み手降ろしで、充分すぎる運動量で汗をかきすぎ、塩分不足になるほどでした。それが今では不健康ベスト10に入るほどの下半身デブばかりの職業になってしまいました。

私もご多分に漏れず会社の検診では、再検査の常習者です。3年ほど前から「このままではブザマな年寄りになってしまう」「何とかしないとアカン」と気にはしていて、「ジョギングでも」と思いながら、「私の血圧やコレステロ−ルが少しくらい高いのは別にどうって事ない!尿酸値が高い位でバタバタするな、男らしくないぞ!」と、もう一人の自分がささやき続けていました。「そうだ、そうだ」と男らしい方の自分が勝ち、今まで来てしまいました。

でも今年に入り痛風が再発したのをきっかけに、少し歩いて見ようと思い立ち、私の税金の一部で整備された、川沿いの美しいだけの散歩道を出来る限り歩くようにしています。30分ほどではありますが、これがすこぶる良いときたもんだ!

3〜4日前までは桜吹雪の下を、今日は楠の匂いを感じながら、低料金・高健康の小さな小さな旅行を楽しんでます。今のところ体重計の針が下がったと言うニュ−スはまだ伝わって来ていませんが。

shige
  
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2002年4月7日(日) 人生で一番うれしい日

今日は私の人生で一番うれしい日であった。

先月の末より、新聞配達と言うとても過酷な仕事を始めた、長男が帰ってきた。今までアルバイトさえしたことのない、ノンビリ屋の長男が初めての給料を貰ったとの事、苦労して稼いだ、その給料から、私の大好きな葉巻たばこを、それも上等のやつをプレゼントしてくれ、家族のために、赤ワインも買って、元気な顔を見せてくれた。

今まで何一つ細やかな事を教える事なく、ほったらかしで、まるで野生児のような子育てをしてきて、これで良かったのかと、親として反省することしきりでした。

他人様の飯をうまく食べて行けるのかと今でも心配です。でもプレゼントを貰ったから言うのじゃないが、親の背中も満更ではなかったか!と正直ホッとしてます。

親バカにつき合えるか、と皆さんは思っていると思いますが、親になってこんな感動は初めて味わいました。子供が生まれた時より、小学校に入学した時より、こんなに嬉しかった事は、ほんまに初めてです。この感動を田舎の両親に報告したら、経験があるだけに一緒になって喜んでくれました。

これで良かったのだ。人生も子育ても、修正は出来てもやり直すことが出来ないだけに、門出としては、一安心!子供がだんだん一人前になり、自分も親としてやっと一人前かと、あついものがこみ上げる、ありがたい一日でした。長男よありがとう!

shige
  
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2002年4月6日(土) 自然の素晴らしいメッセージに感激

先週2週間ぶりに田舎に行って来ました。

道中はすっかり春の装いで、静かな山が にぎやかな新緑の山に大急ぎで衣替え中でした。出遅れた木々はバツ悪そうな感じさえしました。一年で一番山が美しく輝く季節です。新緑と言っても金色や銀色に輝く一瞬があり、この時が感動の瞬間です。

今年は55年も生きて新しい感動を味わいました、春の山でも紅葉があることを初めて知りました。控えめの赤、濃いピンクや薄いピンクまったくおどろきの大台の山々でした。

人生は知らない方が幸せと思える様な腹立たしい出来事が多いですが、うかうか暮らして居て、目の前で起こっている自然の劇的な感激まで見逃してしまっては「もったいない」「もったいない」

未だにさまよう私は目も耳もふさいで、なるべく雑音を聞かない変人として生きてきましたが、うっかり自然の素晴らしいメッセ−ジまで聞き漏らすとこでした。あぶない!アブナイ!

私もインドで言うところの「山に遊ぶ」年齢に近づきつつあり、自然の声に耳をすまし、身を清め?・・・・・なんて言いながら地球にいっぱい悪いことしてます。反省!

shige
  
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2002年4月5日(金)「初志貫徹」
桜の花も例年より随分はやく咲いてしまいました。

今年我が家の長男が、苦学生として、神戸で一人暮らしを始めました。

同じように独立した素晴らしい若者に、私が中学の恩師に教えられ、今まで心がけてきた、「初志貫徹」と言う言葉を贈ります。途中であきらめたら、成し遂げる喜びを味わうことができません。

私のやってる、日曜大工でたとえるなら、一本の丸太を積む、もう一本、又一本・・・同じ様な作業の繰り返しですが、ふと振り返ってみると、大きな結果が目の前にある。ほんま、自分で自分の力にビックリしますよ。

自分の満足度を高めるためには、「まあ いいか!」と妥協しないで、もう一度、「これで本当に良いか?」確かめて、気に入らない所があれば、エイッ!と気合いを入れてやり直す。そして、その気持ちを持ち続ける事が、より自分の満足度をアップする事だと、私はこの頃やっと気が付きました。

何事も、精一杯知恵をしぼったか、納得出来る努力をしたかと考え、一歩、又一歩、と楽天的に前に進んで行くのが良い。

人生、そんなにあわてても、ゴールが縮むことはあっても延びるはずはない。もし延びるなら、宇宙飛行士は、300才までも生きられるはずです。若者よ喜びは自分でつかみ取るしか方法はないのだ。
shige
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