ヨット造りを始める

ひとくちにヨットと言っても、命を預ける乗り物を造るのだから、やはり大変でした。

まづ設計図を手に入れなければなりません。しかし、調べてみると、紙に線を引いただけなのに、想像以上に高額なのにびっくりしました。
そこで、本来のエエカゲンな性格の私の内なる言葉が聞こえてきました。「そんなもんいらん!」「だいたい船の形してりゃええんや!」なんて、のんきな結論を出してくれまして、 さっそく有り金を持って、和歌山の新宮市内の製材所に飛び込み、ヨットを造るので、特別な製材をしてほしいと頼みました。

そこから、私の運の良いところ、素晴らしい出合いの始まりです。

その製材所の職人さんが、「親戚の人で横浜でヨットなどを造っていて、最近田舎に帰ってきた人がいるので、紹介してあげる。」と言ってくれたのです。
さっそく、宇久井と言う港町に住む、その人を訪ねました。

海の恐さなど何一つ知らない私に、ヨットの形や、強度、バランスを何処で作るか、帆やエンジンの事などなど、一杯教えてもらう事になりました。

そして結論は、すべての自作は無理だと言う事が分かりました。なるべくできる事を手伝い、出来るだけ安く作ってもらう事になりました。
こうして、私のヨット造りの始まりです。


ずいぶん昔の事になるし、その頃は(今もですが)遊ぶ事に一生懸命で、日記など書いていないので、記憶をつなぎ合わせていきます。間違いや、勘違いなど多々あると思いますが、今となってはどうにもなりません。
お金などあるはずもなく、船大工の経験もなく、何一つ実現できる要素の無い者(私ですよ)が、当時同じクラスのヨットが300万円位と言われていたのが、半分の、150万円程で作り上げた過程を楽しんで下さい。


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