ヨット造りを思い立つ

自転車旅行から帰ってからは、やはり一人で、白馬や剣岳など、日本アルプスの山を少し歩きました。

槍が岳に登った時のこと、下山中にガスに巻かれ、尾根を一本間違えて下りてしまい、遭難しそうになった時のことです。

とっくにふもとに着く時間になっても、まだまだ山の中、 寒いので、持っていた週刊誌をシャツの中に巻こうとして、その中の記事が目にとまりました。 それは、「あなたもヨットが持てる」というものだったと思います。でも、その時は「アーそうか!」という程度でした。

それよりは、とにかく無事に下山しなければなりません。運良く途中で、遭難救助隊の方々に出くわしたのです。他の登山隊の大きな遭難事故があったそうで、ヘリコプターも出ての捜索中だったのです。その人たちに下山道を教えてもらい、16時間程かかり、ふもとの新穂高温泉に辿り着きました。川の中の露天風呂に入り、無事を一人で密かに祝いました。

大阪に帰る汽車の中では、山の中でチラット頭をかすめたヨットの記事が手の中にあり、頭の中は、苦しかった山から、広々とした海に、もうすっかり移り変わっていました。

当時、ヨットなんてものは、大金持ちの持ち物である事位しか知りません。もちろん乗った事などないし、本物を見た事もない。それなのに、お金のことなど全然考えもせずに、なんとなく出来るように思えてきたから、アラ不思議!

自分の楽天ぶりにカンパイ!


ヨットの名前を決める --いなんくる--

「いなんくる」なんと美しい言葉の響きでしょうか。

私が自転車旅行で北海道に行った時に、誰だったかもう忘れましたが、教えてもらった言葉です。
アイヌ語で、「永遠の愛」とか、「永遠の夢」というような意味だと教えてもらい、心に残る言葉として、いつまでも私の中に残っていました。
船名をつける時すぐに--いなんくる--だ、と決まりました。

このホームページのドメイン名も、--いなんくる--です。今でも心に残る思い出の言葉だからです。

でも、ドメイン名をつけるにあたり、インターネットで--いなんくる--を調べてみると、どうも違う意味のようなのです。けれども、--いなんくる--は、私が今まで覚えていた意味として使っていきたいと思います。アイヌ語とか、日本語とかじゃなく、私語として、使わせていただきたいと思います。

皆さんもこの美しい言葉--いなんくる--を「永遠の愛」「永遠の夢」だと、ぜひネット催眠にかかって、楽しんでほしいと思います。

!クジョウハ ウケツケマセンノデ ヨロシク! 


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