ヨロヨロ旅行記  イタリア10日間縦断の旅 2014年6月30日(月)〜7月9日(水)


6月30日(月)  関空(大阪)〜ミラノ


イタリア10日間縦断の旅

 関空発22時30分ターキッシュエアラインズにて出発! 狭い拷問台か電気椅子のような(電気イスはこんなに狭くは無く1人座用でファストクラスよりもゆったりした感だろうがね?)そんな椅子に座り続けること13時間、「ひょっとしたら少量の電流がサービスで通って居るのかも知れない、ほんま物の電気イスじゃないか」と思えるほど足も尻も肩も痺れてしまいた頃「イスタンブール」到着!(写真上)

フライトは順調で最初は向かい風の中を飛ぶのでエンジン全開で掃除機の中に入れられた様な不愉快な音と時々やってくる砂利道を走るようなガタガタに眠たいのに神経を刺激して目ざめさせてくれる。

噂には聞いていたが、機内サービスに本物の「女性シェフ」が乗り込んでいて、自ら機内食のサービスを「とびっきりの笑顔」でして回っていて新鮮な感覚だった!

畿内は鼻の高い顔の小さなイタリー人らしき人達と日本人のベッチャリした顔が入り乱れての満席だが、日本人が3分の2を占めていてベッチャリ組の勝ち(笑)シゲ爺はと言うと一睡も出来ず「一日損をした」気分だ!



写真は「イスタンブール空港」今はほとんど「パッセンジャーボーディングブリッジ」と言う怪しい通路を通っていくが、イスタンブールは工事通のせいもあるのか? 昔懐かしのタラップを下りバスで空港内で乗り継ぎの時間待ち(2時間30分)(日本との時差ー6時間)

イスタンブールの空港ではアラブの目だけ出した美しげな女性をつれたカップルがベンチでいちゃついていたりしたのでチラ見してたが、若者はどこでも愛を確かめずには居られないようだ!



7月10日イタリアミラノ到着(関空から正味16時間のフライト)

空港からバスでミラノ市内に移動「スカラ座」の玄関だけチラッと観て(写真上)スカラ座前の広場で「レオナルド・ダ・ヴィンチの像」の写真を撮り

現地ガイドから「ひったくりやスリ」に注意の説明をくどくど受けて最初の観光地「ドゥオーモ」に向う!


世界で最初に出来たアーケード天井


スカラ座とドゥオーモ(大聖堂)をむすんだ十字がたの屋根付きアーケード初代国王の名を冠した「ガレリア・ヴィットリオ・エマニエール2世」(写真上右は馬のモザイクの上の一点でかかとを付けて一気に一回転出来たら良い事があるらしく、女性が次々挑戦してた!


世界中の観光客が切れ目無く訪れている。(写真はスカラ座方面)


写真ははドゥオーモ方面



世界最大のゴシック建築ドゥオーモ(イタリア語で「街を代表する教会堂」のことで他の国では「大聖堂」と言われているものらしい)

総大理石で白く輝く素晴らしい教会です。



ミラノの街角! 石の建築物には圧巻と言うか、腹一杯になる感じで日本建築が日本人には癒しになる気がする。

ここミラノから300キロバスで移動してトレヴィソと言う街のホテルに連泊です。

今日はもう三日目です。



朝の7時にロビー集合!

朝食は粗末だと言われるイタリア人に習ってか貧相なお弁当を持たされてバスで150キロ程先の「世界遺産になったドロミテ渓谷」に出発!

(写真は田舎の小さなホテルの中庭に植わってるかっこ好いオリーブの老木)

安い旅行だから当然ホテルは二流だが、それはそれで従業員の顔の見える気楽なホテルでした。

 しかし玄関の紋章は昔の王家と同じ「てんとう虫」が付いてたが多分模様程度のまやかしもんだろうな?

 チップをもらう立場ではなく、あげる立場の旅行者になったのに違いないシゲ爺でした



イタリアの田舎の景色を楽しみながらバスは高速道路をどんどん走ります。

 途中からワイパーを回す本格的な雨になり「こればかりは仕方ないな!」と話していると「私晴れ女です」と言うありがたい奥さんが名乗り出て、その言葉に皆さんですがりつく!



高度をあげると山には白い物が点々と見え出し「まさか夏のイタリアで雪と言う事はあり得ん」と心の中で打ち消しながら、寒いのは嫌だな!と祈るシゲ爺でした

何の下調べもしないでくるシゲ爺の悪い癖!

 ここはイタリアでもオーストリア・アルプスの近くでアルプスの一部なのだから氷河が残っていてあったり前な地帯なのです!



バスを降りて歩き出したら、あら不思議!晴れ女の奥さんの予言通り傘は要らなくなった。

谷からわき上がる霧に渓谷美の楽しさ倍増でした!



こんな急で狭い登山道を大型バスはうなりをあげてドンドン上りやがて頂上付近の駐車場に入って、いよいよハイキング開始です。



少し前に来た旅行社の関係者の情報では「暑かったです」と言う事だったようで、

軽いハイキングですので一枚羽織る物を持って来て下さいと軽く言われてたが、

来てみると駐車場でも雪が残ってるでは無いか? 

心臓が省エネ運転中のシゲ爺は念の為にタオルを首にまいて 2キロの平坦なハイキングコースを2時間程かけて最後尾でヨロヨロ付いて行く

何千もの伝説の中に登場する魔法のような頂きの数々。2千年前からドロミテの地にすむ誇り高いラディンの人々、鋭く聳え立つ山々の頂上や岩塔、アルプスの澄んだ湖や麓に広がる緑豊かな高原など、その圧巻な景観を望めるドロミテは世界でも稀有な存在です。


高度が高いので樹木はなく高山植物が満開で出迎えてくれた

シゲ爺が今迄観た美しい景色の10番内に入る美しさ請け合い!



雪の残るトレチーメ・ディ・ラバレード2704メートル

イタリアアルプス東部、イタリアとオーストリア国境付近に広がる山岳地帯にあるドロミテ山塊は、2009年6月にその独特な山容、美しい自然景観、地形・地質学的価値が認められユネスコ世界自然遺産に登録されました。

ドロミテは、連続的に伸びた山脈とは異なり、むしろ山塊の集まりで、巨大な城塞のような山塊は多くの渓谷により画され、島のようにそれぞれ孤立しています。


ミズリーナ湖畔で川魚のランチ(普段は川魚は嫌いだから食べない、これを食べ損なったら腹ぺこで歩けなく成るので怖々食べたが塩加減がよく案外美味かった)



上の写真はストーブ用の薪を満載したトラック!

町に帰る途中ガイドさんに連絡が入り「帰り道のトンネルが4時まで通行止めになってしまったようで」

添乗員の機転で来る道でシゲ爺が美しい村だなと少し興味のあった「コルティナ・ダンペッツォ」の街に立ち寄り時間をつぶす(これが予定に無い行動で実に開放的で面白かった!



サンティ・フィリッポ・エ・ジャコモ教区教会
教会は素朴で塔も美しく何と言っても景色が素晴らしく、アルプス登山共助隊の像があったりして、旅を堪能する時間がたっぷりあったのでツアーとは思えない最高のひと時でした。



いかにもスイスに近い高級スキーリゾートらしく、オフシーズンなのにベランダは奇麗な花が飾られている。

4日目 世界遺産ベネチア観光



世界遺産ベネチアは楽しみだった場所だが、人人人で溢れかえり、中国人とおぼしき団体の多さと彼らのマナーの悪さにヘキエキする!

 ここは地盤沈下が酷く大変で、大潮の日にでも行ったらサンマルコ広場は腰の辺り迄水に浸かり板を渡した仮設の木道で水に落ちないようにソロッと観光するらしい

トロンケット船乗り場(ベネチアには橋が無いので車は一台も走って無いそうです)


サンマルコ広場


サンマルコ寺院前にて


豪華なサンマルコ寺院の内部


ゴシック様式の回廊に囲まれた「ドゥカーレ宮殿」(ベネチア共和国時代に総督の居館 )

4日目・ベネチアとフィレンツェ



世界遺産のフィレンツェ歴史地区観光!

 有名なフランチェスコ派の教会「サンタ・クローチェ教会」(アルノルフォ・ディ・カンビオ」によって、1294年に建築を開始されたイタリアゴシック建築の秀作の一つです)

ミケランジェロやマキャヴェリ、ロッシーニ、ガリレイなど有名人が眠ってるそうです。



「アドリア海の女王」と言われる街だけにどちらを見ても圧倒される街並が続く!

 ラッキーな事に2週間前より館内の写真ビデオ撮影が許可になったそうでオリジナルのビーナスやダビンチの作品が所狭しともったいない程並ぶ「ウフィツィ美術館」

作品を見るのは好きだが 見る目は無いのでその良さが分からないのと現地ガイドにせかされてドンドン進んで行くしかないのが悲しい!


サンドロ・ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」(オリジナル)


熱心に模写をする若者


現在フィレンツェ市庁舎として使われている「ヴェッキオ宮殿」


シニョーリア広場の「メドゥーサの首を持つペルセウス」(オリジナル)


ドゥオーモ/サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂


ピサの斜塔



ドゥオモとピサ

ドゥオモは11世紀にピサ艦隊の勝利を祝い、共和国の繁栄を願って建設されたそうです

ローカル列車で行くチンクェテッレ観光



ラスペッツィアからローカル列車に乗りトンネルとトンネルの間のスキマに駅のある5つの村からなる世界遺産の「チンクエテッレ」を散策!

列車の切符は買ったら乗る前に刻印をしなければならない!

 刻印がなければ見つかると罰金だそうだが、「切符を拝見!と言うシーンは無かった!



5つの村からなる「チンクェテッレ」(世界遺産)最初の村は「リオマッジョーレ村」崖崩れで被害が出たので「愛の小道」として有名な散歩コースは閉鎖されてましたが、

シゲ爺もdvdを買って何度も見た映画、リュック・ベッソン監督の大ヒット映画「グランブルー」でこの海岸が一躍有名になり

今も素潜りの有名なポイントがあるそうです!


岩壁に張り付くように雰囲気のあるレストラン、時間があれば名優ジャン・レノになりきって気取ってこんな店に入ってみた気が大いにあったが、

次に乗る電車の時間はすでに決まってるのでそれに腹もあまり減ってないし後ろ髪を引かれなががら泣く泣くスルーした)


村の山の方の教会迄行ってみた!


トンネルの中も駅のホームが続きなんともローカルな旅気分をかもしだしてくれる村でした。


二つ目の村「マナローラ村」


何だかこんがらがってきたが「マナローラ村」を振り返った写真だと思うのです?間違っていたらごめんなさい!


これは完全に「ヴェルナッツァ村」の写真の筈です。旅行のパンフレットには必ず出て来る小さな砂浜があり海水浴客でにぎわっていた!



「ヴェルナッツァ村」散策!地元ガイドさんお薦めのジェラードの美味い店は

イタリアならではのシエスタタイムで長い昼休み中で食べられず、

海岸沿いの店でマンゴとレモンの一番小さいやつを食べたが

2ユーロで舌触りがまろやかで美味かった。


3つのホテルに泊まったが、どのホテルもバスタブの真ん中当たりの壁に細い紐がぶら下がっていて、引っ張りたくなるが、説明によると「引っ張ったら必ずホテルの従業員が来るので引っ張らないで下さい」との事でした。ホテル豆知識でした!


こちらの写真もイタリアで遭遇した初めての体験! 右側のものは「ビデ」と言い、日本の物とは違う使い方をするみたいで、足湯としてイスに座り湯を入れて足の疲れをほぐすものだそうで、シゲ爺は一度も使わなかったが「決して小便などしないように」と言われたので、シゲ爺はちゃんと言われた事を守りましたよ(笑)

7日目・ローマへ300キロ移動!



「連泊が多い日程なのでどうしても移動が長距離になり、

時間のロスが多いのは仕方ないとしても、毎日スーツケースを整理する手間省けて楽チンだ!

 昼食は皆さん楽しみの「ピザ」(イタリアにきて未だ美味い物を一度も食べてないのが実情です)

しかしこのでっかいピザが一人前だと言うから、皆さんこれにはビックリです!

 でも美味かったですよ〜! さすがに完食出来た人は少なく、シゲ爺も3分の2程食べて残しました。



ヴァチカン市国(世界遺産)のサントロ広場(この広場に向って教皇が立つ日は5万人もの人が毎週集まるそうです)



折角ヴァチカンに行ったのに、立派な絵画など撮影せずに、床の大理石の模様や柱の模様、マンホールなどを撮影する変わり者のシゲ爺でした(笑)



天井の紋章はメディチ家の紋章のようだが定かではありません



ローマ「コロッセオ」この日は外観のみの観光(後に独りで地下鉄に乗り中に入ってみた)



万博を控えてローマの街はあちこちで工事や改修中で、「トレビの泉」も大改修中でした、何十年か何百年ぶりか分からないが、こんな時に巡り会わすのもある意味ラッキー!

これはこれで珍しい光景ではないかと妙に納得するシゲ爺でありました。



映画「ローマの休日」でローマ人もこのスペイン広場を見直し、今では若者のデートスポットになってるそうです。(暑い日中は避け日暮れ頃が一番賑わうそうですがね)



気の早いカップルは日暮れを待つ事が出来ず、日陰の部分に集まってました。

9日目・ナポリ〜ローマ



ローマからバスで200キロ移動、昨日までのカルロス氏は労働時間の規約でこれ以上の運転は出来ないそうで、

違うバスになり変わったドライバーは一段と激しい運転でイタリア的だった?



ナポリから時間通り来ない船で約50分カプリ島に上陸、おもちゃ箱のような可愛く美しい島だ。



憧れの「青の洞窟」へはこの小舟に乗り換え(定員4名)狭い割れ目の様な穴に向って頭を苦しいほど下げて一気に入る



中は暗く船頭が怒るので体を起こす事が出来ず、目が暗さになれたころ写真を撮る余裕が無いまま出て来てしまった



ローマに戻り、最終日は午前中自由時間が5時間程あったので言葉も分からないのに独りで地下鉄に乗り一人でゆっくり行ってみたかったいかにもローマと言う所に行って来た、

まずは「真実の口」に行こうとしたが、聞けど聞けど日本語とゼスチャーが通じない、仕方なく適当に歩いていたら偶然「コロッセオ」に行き着いたので中に入ろうと下が、チケットの売り場がどこか分からない?

人が固まってる辺りで待ってると少しずつ場内に入れたので流れに付いて行くと1.5時間ほどでチケット売り場らしき物が見えたが、ここでもまたこの列が一般用か?団体用か分からないで並んで、一か八かお金を出したらチケットをくれたので入ってみた。 (写真は入場券を買う行列)



テレビなどでよく見る光景がものすごい迫力で広がっている。人もいっぱいだった!

 その昔ここで猛獣と人間が死闘をしたのかと想像してみると、人間の残酷なところが空恐ろしくなった。



コロッセオから道に迷いながらどうにか、ローマの休日で有名になったサンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある「真実の口」に頑張って行って来た。

ここもけっこう並んでいて、集合時間を気にしながらどうにかクリアする!

後ろに並んでいた韓国人女性にカメラを渡しシャッターを切ってもらった。(変な人にカメラを渡して写真を頼んだら、そのままカメラを持って一目散に逃げるそうだ)



そんなこんなで引き回しの刑に似た、忙しい旅も無事終わりました。

イタリアが誇る高速列車が最後の写真です。日本は台風が接近し帰りのフライトが揺れるんじゃないかと心配したが、こちらもモンゴル上空を過ぎ日本海に入った時少しガタガタしただけですんなり関空に帰って来ました。

しかし今回も税関で荷物を全部かき回され一緒に行った皆さんに笑われてしまいました。

どうしてシゲ爺はこうも税関で引っかかるのか?3回に1回は荷物検査を国内外で受けてしまいます!

余程怪しく見えるのでしょうね!

次は写真のスライドをYouTubeにアップしますのでお楽しみに!(いつのことか約束は出来ませんがね?)

小さなツアーに参加して昨夜帰国しました!
苦手な団体のツアーに参加し、曳き回しの日程からやっと昨夜開放され、少しずつではあると思うがブログに思い出しながらアップ更新して行きたいと思いますので、関係者の皆さん楽しみにして下さい!

ぐうたら生活から一変、連日一万歩近く歩く強行軍で体重は1キロ強増えたが、体脂肪は10程減ったからいかに強行軍だったか分かって頂けると思ってます(笑)

15名と言う少人数のツアーで全体的に個人旅行では行けない所にも行けるスケジュールで楽しかったのは言う迄もありません! 参加人数が少ない分濃密で和気あいあいの旅行となり、親しくなった人達との今後のおつき合いも楽しみに成りました。

ヨーロッパは時差ぼけが少ないとはよく聞きますが、ホンマに目が覚めると10日も家を空けてた何て考えられない日常がすっかり戻ってます。


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