ヨロヨロ旅行記 西日本 棚田の旅 2010年5月30日(日)〜6月12日(土)

1.2.3日目 / 4.5.6日目 / 7.8.9日目 / 10 ~ 14日目 / 旅行記トップ / トップページ

●4日目 6月3日(木) 朝から迷走!

村の入り口にあった釣り竿を担いだ根っこのウエルカム人形

ネットで守られた日光棚田

早朝から山の中でナビのやろうに道を迷わされ、Uターンすら出来ない狭い道をドライブさせられる(笑) ここは「鮎帰」という地名の通り、あの鮎でさえこの村までしか上れないほど険しい村だ。

いったん下の村まで戻り、地元の人に「棚田に行きたいのだが」と道を聞きいたら「棚田なんてもう無いと思う」と悲しい返事、ここで帰ったら後悔するのは分かってるので、教えてもらった通り途中から左に曲がり、朝と同じくらい狭い道を登りきった所で見覚えのある日光棚田にたどり着いた。

前回来た時より又田んぼは減り、水田は6枚程しか作ってなかったが、途中で聞いた話のような悲惨な姿で無くて良かった。イノシシの被害が凄いらしく、畑になってる所も荒れ地も果樹が植わっている所も、幾重にもネットが張り巡らされていて人間の出入りもままならない有様で撮影で歩き回るには骨がおれた!

人の通れる道も無くなっている所をかき分けテッペンまで登ってみたら、棚田の姿が美しいシルエットで残り、県の美観地区に指定されてた当時の面影を見る事ができた!

高齢化の波には誰しも勝てない、これが現実なのだとシゲ爺は自分の身と照らし合わせ少しセンチメンタルになってる!


わずかに残った日光棚田の田んぼ

日光棚田は早々に退散して、古い友達の住む熊本市内に移動する。

●熊本城

熊本城

お主は細川家のお殿様でござるか?

熊本城 本丸後殿の素晴しいケヤキの柱

古い友達「カズ」の案内で、新築なった熊本城の本丸御殿を見るべく来ている。「ここは日本か? 」と 思わず我が目、我が耳を疑ってしまった!  何しろ日本語がほとんど聞こえて来ない(笑)  韓国の学生がバスを連ねて修学旅行に来てるようだ。

天守閣へ昇る階段には学生が何百人?と並び、なかなか天守閣にたどり着けない! その上「本丸御殿」が再建出来それの見物客が連日押し寄せ、それで見物人が増えてるそうで、今日は平日なのに人、人、人でした!

田んぼでノンビリしている者にとっては、この人ごみは疲れる。 だが本丸御殿の大広間と見事なケヤキの柱、謁見の間の殿様(加藤清正であって細川護煕ではありませんよ!)の座る所の天井からフスマまで、キンキラの日本画と装飾は一見の価値ありですよ!


本丸後殿の大広間 一番奥が殿様の座所

この床の前の畳に殿様が座って謁見する

熊本城天守閣

熊本城 再建なった本丸後殿

本丸後殿では肥後菖蒲が展示されていた

韓国語ベラベラの名物案内人でござる(韓国修学旅行生と)

西大手門前の芝生で結婚する二人の前撮りが行われていた

どんな新しいものでも やがてこうなるのだ! 新婚の二人もこうなるまで添え遂げてください。
●熊本県山鹿市「番所の棚田」

カズと分かれて、いつもの田んぼ巡りに戻った! ダメ元で行ってみた「番所の棚田」前回は時期が随分早すぎたせいだが、見た限り10枚程の田んぼ以外は荒れ地?と言う感じだったが、諦めずに行ってみるもんだね〜♪

前回の5倍は棚田らしくなってくれてて、田植えをしている人に思わず「ありがとうございます!!」と声をかけてしまった(笑)

あちらは何のことやら分からなかっただろうが、こちらとしては、思わず出た本音だった! 再度訪れてガッカリする事もあるが、今日のような事があるから面白い!


熊本県山鹿市「番所の棚田」

前回とは見違える棚田に感激でした。

「番所の棚田」

お茶と水田の組み合わせは とても美しい

日本の原風景を守り抜いて頂きありがとう!

お化粧をしてきたら良かった、と言いながら快くお姉ちゃんはモデルになってくれた(笑)

明日も佐賀からシゲ爺が棚田情報をお届けします。 (えっ! 要らないの?)

江里山棚田に来る途中 麓の祇園川で人がいっぱい集まっているので、シゲ爺も野次馬根性で行ってみると、人が集まるはずや、ホタルが見事な乱舞を見せてくれた!

写真を撮るには撮ったが、カメラにまだ慣れてないので使い方を完全にはマスター出来て無く、使えそうな写真は2〜3枚ほどでした! トホホ(泣)


佐賀県小城市(おぎし)「祗園川のホタル1

佐賀県小城市「祗園川のホタル2

佐賀県小城市「祗園川のホタル3
●5日目 6月4日(金) 江里山の棚田で燃料が!

江里山棚田

村の中でみつけた大黒さん

昨日は夕日に間に合いそうで、燃料を入れる間を惜しんで必死に走った。ギリギリの時間に棚田に着いたが、あいにく曇って来て夕日は出ないし、出たとしても棚田の開け具合が余り夕日に関係のない棚田だった。

その後時間があるのでホタルを見に行ったりしたので、今朝農道を走ってたら燃料ランプが着いてしまった。下の広い所に車を置きかなりの時間歩き回った。(後で携帯の歩数計を見ると13000歩も歩いてた)江里山棚田の一番良い季節はやはり9月の末、「彼岸花」の時らしい。

こちらの田植えは遅く、まだ植わってない田んぼが二割程あるように感じた!兼業農家が多いらしく仕方のないことだが、前回より少しマシな写真が撮れたが、10日後に来たらもっと田んぼの状態は良くなってるかも?

休耕田もあちこちにあるので、水面が目立つ今より、矢張り稲穂のたれる秋が写真的にはベストだろう!


佐賀県小城市「江里山の棚田」

「江里山の棚田」このあぜ道は9月末には、黄金色の米とマンジュウシャゲで見事な装いに変わるらしい!

「江里山の棚田」
●清水棚田

長崎県島原市「清水の棚田の入り口」地元の軽トラしかはいれない

日当りの良い、美しい棚田で、下から見ると石の芸術だ!

矢張り何度でも来てみるもんだ。 この前来た時に「入っても良いですか?」と聞いたら「ダメだ!」と言われ、ちょっとイヤな気分で下の道から写真を撮って帰ったが、どうやら車で入ったらダメだ!と言う事だったようだ(笑)

ここの棚田が素晴らしいのは無論だが、国道からここまで、道のあちらこちらが素晴しい石垣の棚田だらけで、休耕田がほとんど見当たらないのが嬉しい! 皆さんもピクニック気分で出かけてみるのをオススメシマス(笑)

●雲仙普賢岳はかすんでいる!

棚田は、どこでもボランティアによって一部の田んぼが守られている

長崎県南島原市「谷水の棚田」小さく突き出てる山が雲仙普賢岳

写真は棚田と雲仙岳と普賢岳だが、曇っていて、棚田も山も見えづらい! ここ谷水の棚田は島原湾を見下ろす絶景の千枚田だ!

この前来たのが4月だった。その時はジャガイモの採り入れ真っ最中で、今回はドンピシャのタイミングだろうと判断したが、これでもやはり早すぎて全ての田んぼの田植えが済むのは6月末だそうだ(泣)

来る 途中でも麦が一面 金色に輝いている地帯があったが、こちらはジャガイモが植えられ、麦もジャガイモも暖かい所だから米との二毛作が出来る!

こういう景色を見ると、 シゲ爺も出来る限り国産品を買うから! 農家の方々に頑張れ! と叫びたい!!


谷水の棚田 仲良く畦ぬりをする夫婦がいた

谷水の棚田 水がはいると畑から水田に変身!

谷水の棚田 土地に水が張られ生き返る

谷水の棚田、この田んぼもやがて水がはいり美しい輝きがます
●やっす!

市営の小浜温泉

国道筋で雲仙市営の温泉を見つけて昼風呂とシャレてみました(笑)  入湯料が市外の人で150円で市内の人なら50円だからね!! 北海道では無料の温泉はよくあるが、お金を払っての温泉は今までの最安値かも! 皆さんもタオルと石けん(石けんシャンプーが無い)を持って、小浜温泉に車を飛ばして来てはいかが?

温泉でさっぱりしたせいか気分よくヨロヨロ号も走ってくれる(別にヨロヨロ号は温泉にはいってないがね)大村湾を右に見て、国道207号線のドライブは、信号も車も少なく快適ですよ。

カーナビとも10年近く付き合ってると、時々とんでもない道も教えるが、ウルサイので長崎の街を通りたくないな? なんてシゲ爺の微妙な心を読み、海沿いの快適な道を見つけてくれた! ナビよ今日は誉めてつかわす!

●大中尾の棚田に着いた!

前回来た時は田んぼに水は入ってなく、どこまで棚田が作られてるか分からないが、シゲ爺は勘で星5つ付けた!

水が張られた棚田は予想以上の美しい棚田で、今夜は誰も仲間が来そうにないので、田んぼの真ん中の駐車場で一人で寝て、明日ゆっくり楽しみます。何人かのオーナーさんには声をかけたので、田んぼの真ん中でも安心して寝れそうでっせ(笑)

●6日目 6月5日(土) 満足げなシゲ爺ちゃん!

長崎市「大中尾の棚田」真ん中に止まってるのがヨロヨロ号

一番メインの棚田、畳一枚ほどもありそうな大きな石が使われている/

四時半カメラを持って散歩!少しだか朝焼けの棚田とサギか何かがメインの田んぼで遊ぶシーンが撮れた!7時撮影終了!グッドな1日の始まりですね♪


大中尾棚田の朝!

大中尾棚田の朝、水の見回りをするおっちゃん

大中尾棚田の朝、鏡といわれるテッペンの美田!

大中尾棚田の朝、10本の指にはいる素晴しい棚田だ!
●つがね落の滝

つがね落の滝へは突き当たりの小さなトンネルをくぐって行く

右のコンクリートの道はダムになっていて、写真はその湖水

少し渓流沿いの小道を歩いた所にあり、ここでもシゲ爺一人きりの見学です。 難しい漢字の滝で、帰ってから調べなおして発表します!

九州自然歩道の一角で、よく整備されてて、夏は滝の横でソーメンまで食べられるらしい♪


つがね落の滝へは、このさみしいトンネルをくぐって行く!

つがね落の滝への道

つがね落の字はこんな難しい漢字なのだ。

つがね落の滝

つがね落の滝
●不思議な島(池島)発見!

池島

長崎県西海市沖に浮かぶ要塞のような島

小さな島なのに、島にはビル群があり 何とも不思議に思い、駐車場の草釣りをしていた人に聞いてみると閉山になった炭坑だそうだ。

昔はエラく栄えた島だそうで、島の名前は池島です! 知ってる人は何ちゅうことない話しですがね!

●お昼寝爺ちゃん!

口蹄疫の牛ではありませんよ! 暑いので昼寝の体勢です

おいしいわき水で、棚田の水源でもある。

長崎県波佐見町「鬼木の棚田」に着いた。 太陽が真上で日差しが痛い! 途中 景色の良い場所は沢山あったが、黄砂がひどく写真にならない!

着くには着いたが、もう少し太陽が傾くまで、汗をかいて昼寝をします(笑)

●美水の村!

今回はドンピシャのタイミングで、もう興奮しまくり!

村人もみんな友好的で居こごちのよい所です

暑いです! 日陰を求めて棚田の上へ上へ! 道路が狭くこんな所で車のドア全開で寝てたら叱られそうなので、元のお日様カンカンの棚田展望台に戻った!

ウロウロした収穫は山の上で棚田にも注いでいる名水「鬼木清流水」を発見! 横のベンチにはシゲ爺が来るのが分かっていたのか?ビワの一枝が「どうぞシゲ爺ちゃん食べて!」と 置いてくれていたので、熟れた二個ほど、鬼木清流水で冷やして頂いた。

シゲ爺も大分疲れたのか ?  棚田の回る順番を飛ばしてしまった (笑)  ちゃんと次に行く棚田の写真を用意し、住所をナビに入力するのだが、最近の市町村は合併合併で、昔の住所録しか持ってないシゲ爺は、ナビに入るものは問題は無いが、合併で町村の名前が変わってしまったものは、嫁にパソコンで調べられるのは調べてもらい、それでも分からないものは役場の電話番号を調べてもらい、

直接役場に電話で「何という市町村に変わったのか」聞いて出かけるのだが、明日から土日になるので、2日分の住所を役所で調べて、迂闊にも疑う事なく後で聞いた住所をナビにそのまま入れたもんだから、順番が後先になってしまった。 明日又元来た道を戻るハメになった (笑)

●朝日を見てから!

棚田見物の団体さん(東京、長崎からのエコツアー)

こんな素敵なお客さんの訪れてくれた。

ヒマなので、棚田ツアーの団体の後に付いて歩いた!  昨日は13000歩 今日は8000歩も歩いたので、足の重いのは当たり前だが、カメラを首に掛けて歩くので、首が凝ってかなわん!

塗るサロンパスを首筋に塗ったら、今日のこの暑さでヒリヒリ!カッカ! もう手遅れだがマイってしまった (笑)  農作業の終わった地元の人と話し込んだが、ここは人気の棚田なので人なれしてて話し上手!

80戸ほどの村なのに、会館は2つもあるし、改良センターやら資料館やら公衆トイレや何やら実に贅沢な公共投資を受けてる感じで、そのためか住民がおっとりしているような気がする!

 親しく話した人の勧めで、朝日を見てから次の棚田に出発する事になった。 それも地図にもナビにも無い山越に挑戦することにした。 明日行く棚田は山の向こうだが、一度戻って谷を入り直すのが常識だが、村人の話しでは、狭いが道は有るとのことだ。だが目標が無くほとんど車は通らないので、わだちが無く道順を説明は出来ないそうだ (泣)

夜はイノシシに襲われるが明るい時なら大丈夫だってさ (笑) でも結論はオススメは出来ないそうだが、そう言われると絶対に行ってみたいのがシゲ爺なのだ!


夕方の「鬼木棚田」

「鬼木棚田」はお茶の産地でもある(残念ながら嬉野茶として出回っている)

「鬼木棚田」の茶畑

夜の「鬼木棚田」

夜の「鬼木棚田」
1.2.3日目 / 4.5.6日目 / 7.8.9日目 / 10 ~ 14日目 / 旅行記トップ / トップページ