2011年9月3日 台風12号によりログハウスも床上3m浸水する!



9月3日(土)


 いつもが避難生活みたいなシゲ爺ですが、前の道路が後1メートル足らずで冠水しそうなので、出られなくなる前に車を出す意味と母親を安心さす目的もありで、ギャル共々全員で母親の家に非難してきました(笑)

 母親の家では停電がない限りテレビが見れる! テレビのニュースでみるとこの辺はえらいことになってるようだ! どうりであっちこっちから電話やメールをくれるはずや! 今日も水門係のブーやん、はじめ消防団の皆さんご苦労様です!!

 写真で見てもらったら良く分かると思いますが、我が家が床下浸水するまで後2メートル程の余裕があります。


 

 裏山に登ってみると、美しい田園風景が池に変身してた! 稲刈りの後だったので田んぼの持ち主はホットしてるだろう。


 シゲ爺の所から歩いて5分、この辺りは川の水が堤防を越えたので一面「湖」状態です。(大里地区)


 稲刈りが済んでない田んぼはこんなもんですが、まだ青いのでどうしょうもないです。 でも稲穂は水に長い時間つかると、水圧で実がダメにまるそうです。

 前回の水害では1反あたり1俵しか穫れない壊滅的な被害の田んぼも出たそうです。


 すでに水は堤防を越え、田んぼと繋がった橋は低いので、怖いくらいの水が上がってます。 既に新宮に行く道路は通行止めで水門は閉められている。


 稲刈りにはまだ早い田んぼはこんな状態で、稲穂がかろうじて水面で息をしてます。


 後50センチ水かさが上がれば池でなく湖になってしまい、この辺りの道路は通行止めになってしまいます。少し土地が高いので残したのかも知れないが、中央辺りの黄色の部分は稲刈りが間に合わなかったようです!

 まだ雨が降ってるのでこれからももう少し油断が出来ません!でもこの村の出身者の人で心配してる方がおりましたら、役場の放送でもそれほど逼迫してませんので、ご安心ください!

 シゲ爺の家の前の田んぼに浮いている稲藁を畑にでも敷くつもりで拾っているおっちゃんが、パトカーに何か言われていた、多分危ないので止めなさい!とでも言われたのだろう?

 こんな人が足を滑らして事故になったりするのかも知れないな?(ログの裏山のテッペンから見た光景)


 大事に育てていた「皇帝ダリア」杭を打つのを延び延びにしてる間に大きくなりすぎて、強風で根元からバタリ!

 雨がやんだら起こしてみようかね!


 バカみたいに成長しすぎた「鶏頭やコスモス」は秩序なく倒れてしまい天候が回復したら嫁の判断で抜くなり、切るなり?起こすなりの作業が待ってます。

 前方の田んぼは稲刈りをしてたので今回は良かったが完全に池になってしまった。

大変な洪水になりました。


 シゲ爺が小学生の頃、実家の前の町道を川のように流れる洪水がありましたが、今日は生涯で二度目の体験です。

 母親の姉の隠居も浸かりそうになったので、こちらに来てもらい、此処にはギャルとシゲ爺夫婦と年寄り姉妹の5人が肩を寄せ合っていますが、友達が今メールでゴムボートで救助され、町の施設に着いたそうです。

 また一階部分が水没した友達もいて、自然の恐ろしさにおののいている。シゲ爺のログハウスもどうなってるかまったく分からないので、早く明るくならないか気をもんで寝ることも出来ない状態です。

 一段上がったログハウスが浸かる事など夢にも思わず出てきたので、電源も入れっぱなしなので床上浸水になったらショートするのかな?何て考えてます。なぁんにも出来ないもどかしさに人間の小ささを感じておりまする!

2時40分
 雷も鳴りだし、寝ていた年寄りも起きてしまった。90才を過ぎた年寄りも、こんな洪水は初めてだそうで、母親の家も後30センチで床下浸水ですが、家の周りの道はどこも水浸しなので、床上浸水になっても年寄りをベッドの上に座らせガマンさすしか仕方ない。

 早く明るくなるのを祈るしかないのだろう!下流に作った水門を締めたので、あっという間の浸水なので、人災とも言えるだろう。ログハウスもこれでは床上浸水間違いないだろう。

あっという間だった!


 家の前の道路に水が見え出したと思ったら、あっという間に畳がプカプカと浮き、足場が悪く歩きづらい!

 ベッドに座らせていた年寄り2人をあわてて片付けた押し入れの中段に座らせ、一瞬これで良いかと考えもしたが、心の中は「これではダメかも知れない?」と思う気持ちが不安にさせる。

 これで増水が止まってくれる保証はなく、これ以上水が増えたら年寄りが安全にいる場所がない、今避難しないと年寄りを死なせてしまいそうで、嫁と二人で必死に誘導して

 稲妻が時々光る真っ暗で土砂降りの雨の中を年寄り二人を腰まで浸かりながら高台の寺に置いていた車に再避難イヤハヤ恐ろしや!

 車のエンジンをかけヒーターを回して暖をとるが、年寄りは避難の際着替えを持ってこさしたが、我々は着の身着のままなので一晩中ヨロヨロ号のヒーターで我慢したが、濡れたパンツは乾かなかった(笑)




9月4日(日)


 写真を撮る余裕はありませんので、近況報告だけしときます。携帯は全然通じませんので、ブログが途切れると思いますが、一緒に行動してる家族は母親の姉を含め、皆元気にしてすので心配しないで下さい!

 少し水が引いたので、膝くらいまで水の中を歩いてログハウスを恐る恐る覗いたところ、予想以上で「一階天井」まで水没してました!パソコンはじめ大事な美術品と全ての電気品は粗大ゴミになりそうです!

 まだ家の前の道路が水没してて、車は敷地内に入れませんが、外から見た目では室内はグッチャグッチャです。(すべてのドアは膨張して開ける事ができません)

 北海道の釣行は当然無理で、予約してたフェリーはキャンセルしました。 今年は苦難を与えてくれてると前向きに考え、さっさと家を片付けて遊びに行こう!

 停電してるしパソコンは全てパーなので、しばらくグログともお別れですが、いつ再開してるか分かりませんので(携帯で出来る限りブログは更新します)時々はチェックして下さい!ありがとうございます。


 

 遠目でよく分からないが、向かいの山の麓にある「ログハウス」は多分床上1メートル以上だと想像してます。


 実家の前の集落の避難所にもなっている「青年クラブ」です。

(避難してた年寄りたち5〜6人は途中で水がきたので、避難所をすて区長の家に再避難し、そこも水が入って来たので、もっと高い家に再々避難したそうです。


 明るくなったので実家(写真右の家)を見てきました。写真は1メートル以上水が引いた時のものです。




9月5日(月)シゲ爺です、おはよーございます


 昨夜は朝までぐっすり×2で眠ることが出来ました!こんな経験はめったに出来ないので、忘れたらもったいないから昨夜の出来事を 思い出して書き起こしておきます。

 一昨日 花ちゃんから電話で「家が浸かりだした」と言われ、初めてここも浸かるかも知れない? でもシゲ爺はもちろん90才以上になる母親の姉の話しでも、下の町道を水が流れたことがあるきりで、昔からの家は浸かったことなどみたことないらしい。

 母親の家より2メートル程低い隠居所に1人住む、おばさんを母親の話し相手として遊び気分で避難して来てもらった、おばさんと我々と4人がテレビを見ながら、遠足気分でワイワイとのんびりしてた、この時のシゲ爺達です!

 時々外を見ては「ここは大丈夫」を信じていたら、前の溝の水量が増え、増え出したと思ったらあっという間に玄関に水が流れ込んできた?そんなジワジワと言ったノンビリした感じではなく大型ポンプでドンドン水を入れている感じで室内の水が増え、

 慌てて、押し入れの中段を片付けて、年寄り2人にはそこに仲良く並んで座ってもらい、これで大丈夫、と安心してるシゲ爺でした?

 しかし頭の何処かには最悪のシナリオはあったが、いよいよ床下に水が迫り、アッと言う間に上げてない畳や絨毯がフカフカ浮かび上がって机がひっくり返って危ないし、第一歩きにくくなって、これは脱出しないと年寄りを殺して仕舞うかも知れないと夫婦が感じ、

 着の身着のまま年寄りの手を引き腰近くまで浸かり、土砂降りと稲妻の中を近くの寺に置いていたヨロヨロ号に全身びしょ濡れのまま避難!

 エンジンをかけヒーターで濡れたままの体を四人で暖めながら一睡もせずに一同朝を迎える。 電話が通じないし道路も寸断されているので、寺役に寺の中に入る許可が取れないで2晩も車内での生活は年寄りには無理だと思っていたら、

 寺の窓の鍵が壊れていて開いており、これは御先祖様が、「中に入って休みなさい?」と言ってくれてるのではないかと言うことで2夜目は寺の中で、御先祖様の位牌と枕を並べて安眠のシゲ爺でした!

 おばさんは被害の無かったので次男の所に昼前に引き取られて行ったので、今日からの物語は我が家の3人とギャルの話になります(笑)




9月7日(水)洪水エピソード


 写真は物置のドアを開けたところです、秋味がスッポリ入る大型の冷凍庫はひっくり返って足の踏み場もありません!冷凍庫の中の魚や肉は腐ってくるのに、どう処分すれば良いのやら?誰も教えてくれないし知らないようだ(笑)

 夜8時半過ぎ、やっと今日と言う日が終わった! 新宮から嫁達の英語の先生が車が入れないからと、一番に歩いて見舞いに来てくれ、足りない物を尋ねてくれる。

 明日持って来てくれると言うので、先生に車が通れる道を教えるのも兼ねて送ることになり、働き詰めの嫁の休憩の意味も考えて嫁も一緒に行くことにしたが、20分あれば行ける新宮が、国会議員の先生ではないが、

 想定外の片道3時間もかかり、途中腹が減りアンパンが食べたくてコンビニに寄ったがパンなどは一個も無く、かろうじて残っていた弁当を買って帰ってみると、既に懐中電灯を点ける時間で、被災しなかった「とめこさん」がおにぎりを作って持って来てくれ!

 買った弁当は残して手作りのおにぎりを食べたが、人の温かさを感じる良いチャンスだったのかも知れません。夕食を母親の所で済ませ、暗くなってログハウスに母親を連れて来たが、いかに二階のロフトが水が被って無いと言っても、階下は手付かずのゴミ屋敷でして、

 せめてトイレまでの道をつけようと、ゴミとなってしまった宝物をドンドン表に放り出し、汚くなった手足を洗おうとしたら、何たること「断水だ」朝は出てた筈なのに、あれはたまり水だったのか?

 停電で携帯が使えないのは分かっていたので不便であっても我慢は出来るが、水は出てると思っていたのでちょとショックだった!トイレの水は傾いた洗濯機の中に溜まった濁り水を使うことで当座はしのげそうだし、

 母親の家は村の水道なので、濁ってはいるが沸かせば死にはしないだろうからバケツとポリタンク10リットルだけ汲んできて、何だかプチ幸せ感に浸る(笑)

 ジャブジャブ使ってた水が香水のような大事な液体だと、無くなって初めて気付く間抜けなシゲ爺でした(T^T) あの台風がなければ今頃、舞鶴で秋味の夢を見ながらフェリーを待ってる筈だったなぁ〜!(笑)


 風呂の窓を閉めるのをわざと忘れて避難したので、風呂の窓から色んな小物が流れ出たようですが、何が流れてしまったかは全然分かりません?

 家をぐるっと一回りして、裏の石垣の上で写真の河本さんの一輪挿しと、気に入っていた瀬尾さんのシュガーポットを見つけた!

 あの大変な雨と雷の中、二階まで来た水に押しやられた花ちゃん夫婦は、遂に屋根にマットレスを持ち出し、最悪マットレスに掴まって岸まで泳ぐ覚悟で救助を待ち続けたそうです!!

 この頃は携帯もまだ通じていて、お互いに連絡を取り合えたから心配だが、ある面安心してられた(笑)二階まで水が来たと110番に救助の電話をして、五時間ほど待ってやっと救助されたが、

 土砂降りの真っ暗な中での救助は救助隊の人たちも大変だと思うが、災害時は自分の命は自前で守る気構えでいないといけない事をつくづく教えられたそうです!

 只ヒタスラ待つのは恐怖体験が好きな人なら嬉しかろうが、シンプルな人なら遅過ぎると文句を言ってしまうかも知れない?花ちゃん夫婦はシンプルな性格ながら、自分たちのバックには八百万の神様が付いてるので、ただただ感謝!感謝!の救出劇だったようです!

 今日も新宮から嫁達のECCの先生が板さんと食料、水、ゴミ袋等々差し入れしてくれ、おにぎりばがりの毎日に、今日はプロの作る天むすと煮物におひたしで舌鼓の打ちました。それに有り難い男が一人我が家に 鈴鹿からバイクで助っ人に来てくれ、ピアノのをぶっ潰すのや。一輪車でのゴミ出しを手伝ってもらう。

 夜になると真っ暗で退屈では済まされないような暗く長い時間が続くので、携帯の感度のある所に、メールと着信チェックと充電を兼ねて熊野倶楽部の温泉に行くことになった(笑)チェクしてみると果たしてメールも電話もどっさり入っていて心配してくれるのは有りがたいが、貴重な携帯の電源を長々と説明すれより先方の方ががテレビで見て状況を良くしってたりするから、申し訳ないがしばらくそっとしといて下さい。口でなく手を貸して欲しいのが本音です!(心配してくれてるのにすいません!)

 今日も一滴の水も出ないし、豆球さえ点かない。早く汚れた物を洗いだいのですがね!! 新しい総理大臣の名前は何と言うのだったか分かりかませんが(笑)一匹二匹の国民は眼中に無く、放射能の方が票になりますか? 下世話なかんぐりですいませんが、どうぞ紀宝町のことはこちらで頑張って解決しますので、総理大臣様は放射能の数値の「正直な」発表をお願いします!!

 あなた方お偉い議員様や官僚様に比べても、われらも同じ人間ですので、見劣りはしませんから(笑)花ちゃん達は被災仲間で宴会だそうですが、シゲ爺達は応援のよしみちゃんとばあちゃんと我々と4人で「熊野倶楽部」で久しぶりの風呂です。それがラッキーなことに今日だけが被災者は無料で入れました(@_@) あすは誰の話をしようかな?お楽しみに凄い話しばかりですよ!。


 今日は朝から嫁のピアノを叩き壊し、全て集積所に一輪車で運び休憩してたら、手伝いに来てくれてる友達が椅子に座ったまま様子がおかしい! ものすごい冷や汗をかき、戻しそうな仕草をするので、似た症状の経験者のシゲ爺は、これは大変心筋梗塞だと、嫁に診療所に走ってもらい、救急車を呼んでもらう。

 携帯が入らないので救急車を呼ぶにも、電波の届く所まで少し走らないといけなかったが救急車はすぐに来てくれ、ちょうど元看護師さんが見舞いと差し入れを持って我が家に来てくれて的確な応急処置をしてくれ助かった! 病院に付いて行った嫁と連絡をとるのも一苦労で、病院は分かったが、そこまての道が通行止めでかなり遠回りしないと行けないらしい。

 2日がかりでよしみ君と重いハンマーを振り上げピアノを解体する。もの凄い頑丈でピアノの値段が高いのが当たり前だと妙に納得する。この無理がよしみ君にはいけなかったようで、病院で検査と点滴をしてもらい、そのまま本人の強い希望も有り昼過ぎ退院し、とりあえず元気で愛車のバルカンに乗って帰って行ってくれた!

 今日は他に何をしたかと言うと、ログハウスの方は水は出ないし、電気も無いので、何だかやる気が出なく、ほんの少し離れただけの母親の家の片付けをする。 ここは電気も来てるし村の水道水も出るので、文明生活の快適さと幸せをしみじみ感じる! せっかちなシゲ爺は、電源を入れるが早いか、テレビのスイッチを入れてみたが画面は何も出なかった?

 冷凍庫はモーターが回り冷えるようだが、異常に熱くなったので、慌ててコンセントを抜く! 精米機は捨てる積もりですぞんざいに扱っていたが、スイッチを入れると、案外良い音で回ったので、お取り置き決定(笑)

 米は乾燥室に入れてたので半分位食べられそうで、慌てて捨てないで、もう一度乾かして少し様子を見ることになった! 爺ちゃんが使っていた沢山の鍬や畑の道具、網ナイロン袋等々、どうしょう?と悩んでいた問題が捨てるという決断で、あっという間に解決した!

 ほかには1テラと2テラのハードディスクを山水でザブンと泳がせて、汚い泥水を洗い流しサッパリとして頂く! 濡れ次いでと言うのでシゲ爺の相棒のマックも風呂場で泳がすが、99.99% 再びあの画面と合間見えることは無いだろう?

 今日もギャルは二階に繋がれたままガマンしてくれた! 冬以外シゲ爺の布団に入って来ることは無いのに、余程寂しいのか? 毎晩シゲ爺の足元で寝ているギャルです(笑)


 

 ここまでどうにか解体したピアノだが、この部分の裏側は金属でで来ていて、金属部分はそれ以上細かく解体できず2人で必死に一輪車に積み集積所まで運んだ。



9月8日(木)洪水エピソード


 同じ集落の過去一度も浸かったことなどない一家の話しです!

半身が少し不自由な奥さんと子供と孫の4人暮らしです、洪水の心配など頭の隅にも無く、よう降るねとノンビリしてたら、あれよあれよと言う間に床上浸水!

 それでももうすぐ収まるだろうと思っていたら、家族で座っていたテーブルの上まで水が来て、今更外に出る事もどうすることも出来ず、家族でキッチンのレンジやシンクと食洗機の上など部屋で一番高い場所にそれぞれ立ち上がって、換気扇の空間で息をしながら、立ち泳ぎ状態で救助が来るまで五時間ほど待ったそうですが、体の悪い奥さんは余程つらかったそうで、ここで死ぬのかと覚悟したそうです!

 水が引いた後、どうしても後世に忘れないための記念として残したいからと、シゲ爺に写真を撮って欲しいと頼まれ室内の写真を撮りに行ってきた! 財産家の家はもの凄い家具の数で、車も二台浮かべてしまったので、新車を含めゴミが山のようにでると笑っていたが、ほんまに笑うしかない!シゲ爺も笑ってますよ(笑)(笑)(笑)

写真は村で唯一のコンビにもどき店屋さんだが、屋根まで完全に水没!

従兄弟の話し


 写真は我が家の墓の前に、シゲ爺の園芸用の土やシャベルを入れてる箱がちょこんと座っている所です(笑) 花好きだった親父さんが、ちょうど流れてきたのを受け止めてくれたみたいで、偶然にしては出来すぎた話にこの道具は大事に使わないといけないと肝に銘じた次第です(韓国ドラマの見過ぎかな笑)

 夕べ寝てたら、開けっ放し(水没した全てのドアは膨張して閉まらなくなった。)の玄関で何だか聞いたことのある声がして、想像もしなかった娘夫婦が突然神戸から、紀伊半島周りの一番遠回りコースが開通になったからと、こまごました有り難い物資を持って来てくれる!

子供達の世話にはなるべく成らないようにと思っていたが、こんな形で驚かしてもらうと、とても嬉しい(笑)

 誰も遭遇してない大洪水の教訓を、忘れ無いうちに1つでも記録しておきますと、あの日少しづつ水が増え、シゲ爺が子供の頃一度経験した水かさになったとき、近所に住む母親のお姉さん(90才)に「これ以上水が増えたら取り残され山側に来れなくなり危ないので、家にきて様子を見なか?」と誘ったのが良かったのか?

 そのまま本家に残った従兄弟夫婦は、ドンドン増える水から逃げ回り、家から納屋の二階に非難、そこも水に占領され二階の屋根まで逃げて、稲妻と激しい雨に震えながら、屋根の上で久しぶりに夫婦で抱き合って救助を待ったが、とうとう朝まで来なかったようだ(笑)。

 水が引き歩いて我々の避難先の寺に現れた従兄弟は「ばあちゃんと一緒だったら、屋根までばあちゃんを連れて避難出来ずにばあちゃんを死なせてしまったかも知れない?」と言われ、よそ様のばあちゃんをピクニック気分で預かったことの迂闊さを反省させられた! でも誰も怪我もせず無事だったので本当によかった!

たった2回で快感が!


 一日の仕事が終わり、たった2回、タオルを絞り体を拭くだけで幸せを感じるのだから、今までの日常は幸せすぎたようだ!

 皆さん家電を「水に浸かったからダメだ!」とばかりにドンドン捨ててる、その後をリサイクル業者が車を連ねて走り回り、捨てられた家電をドンドン回収している!一大儲け話しなのか回収業者の目は血走り、早く車を横付けした者勝ちのようで、紀宝町は今や宝の山が出現しているようだ!

 捨ててる人の中には保険に入って人も多いみたいで、勿体無いなんて気持ちは無いらしい? シゲ爺の所では保険など入って無いので、昨日から母親の所には電気がきたので、今日恐る恐る洗濯機を回してみると、何て事無い何事も無かったかのように洗濯できた!

 大腸菌が付いてるから汚い何て言う人もいて、災害の後は人心もパニックになってるようだ?そんなに潔癖症でこれからの日本で暮らして行けますか?(結果としては殆どの家電製品はその後調子が悪くなり捨てる事になってしまった)

写真は我が家ともう一軒から出たゴミの山です(笑)  この中には我が家のゴミは四分一もありませんがね?/p>




9月9日(金) 我が家の原発!


 夕べから携帯が復活した。今日は9日、嫁は朝から母親の家で洗濯三昧? シゲ爺はノンビリブログ遊び(笑) ボランティアをしたいからと、被災しなかったお隣さんが、ゴミを軽トラで何度もゴミ集積所に運んで呉れたので、母親の家の前が少し広くなった。

 しんどいのでこのままにしとこと思っていた、畳も表に出してもらった。人の親切が身にしみるありがたい体験をさせてもらってる! 写真は慌てて買ってしまった一年分の玄米が、発酵して熱くなり一部は甘酒状態で、一部は発芽している!

食べられそうな上の方をムシロで陰乾ししてるが、その量は5分の1も無いが、水に浸かった訳でなく、湿気っただけで、全て捨てるのは罰が当たりそうで、昔の人のように一粒の米も大事に!何て言ってられないが、少しでも助かったらばあちゃんは嬉しいだろうが、ものすごく熱くなりまるで原発の自然発熱みたいだ!

 勿体無い!


 どうだ! 俺たちは生涯で中々経験出来ない貴重な経験をさせてもらってる!あなた方は悔しがっても余程のチャンスに巡り会えない限りこんな災難には出会えませんよ!

 だから勿体ないのでちょびっとずつしか体験談を話してあげない(笑) 今日は朝から携帯が通じたので、日本各地の友達から一斉にメールや電話が殺到して嬉しい悲鳴です(笑)

 ボランティアの申し出もありがたいことに、何人もあったが、我が家はもう殆ど終わったので皆さんをお断りしたが、友情の有り難さを身にしみて感じる1日でした!

 夜になってKBBのメンバー3被災家族が集まってパーティーになった。ばあちゃんも連れて彼の別荘の風呂に入れてもらい、ECCの先生差し入れのの豪華な料理で、貴重な経験談で盛り上がり、総理大臣が来たことなど、隅っちょの話題でしかなかった(笑)




9月10日(土) 疲れがピークか?


 写真は作り付けの洋服タンスだが、引き出し部分が膨張して開かないので、壊して開けてみると、ばあちゃんの洋服が、ここにもアホほど入っている(笑)

そのままだとゴミ袋に入れると重いので、軽く絞ってゴミ袋に直行! 何と一人暮らしの85才の年寄りが、使ってない洋服も含めゴミ袋30個もあったから驚きです(笑)

ちなみにシゲ爺達は、余り捨てる物が無く、2日に渡り洗濯機フル稼働で再生中(笑) 有り難いニュースがあります。嫁が会員になってる「エイジリバース」と言う、安全な食品を共同購入する会が、 全国の会員に呼びかけ被災者の見舞金が集まったからと、わざわざ代表が各会員に直接届けてくれる。その素早さと金額に、ヤルナ!と、その会に懐疑的なシゲ爺も脱帽!

もう一つは明日疲れきった我々の助っ人に大阪府警の遊び仲間が来てくれることになった。この時期の助っ人は辞退どころか大歓迎でして、強がりを言っていても、立ったり座ったりする元気さえ無い状態で、毎日空を見上げ「大雨でも降らないかあ〜」と祈っているほどです(笑)

 キャンプのような毎日!


 1日中、母親の家の片付けをし、夕方には温泉に出かける気力がなくなった!そんなことを言ったら心配してくれる友達が沢山いるので、そんなに心配しないで下さい。普段いかにグータラしてか? それだけの話しですので(笑)

洗面器3〜4杯のお湯で頭から足まで、クレオパトラみたいに美しく洗い、閉まらないドアから部屋には秋の虫が沢山入り込んで大合唱してくれます。夕べはどこかの猫まで入り込んでギャルとの不協和音で目を覚ますシーンも有ったが、

シゲ爺はもちろんギャルの味方なので追っ払い、玄関の網戸を閉めてやったら、その後は来なかったようだ(笑)キャンプのような案外楽しい被災者です(笑)

 いつものように洗面所に行き、いつも使っている青系統の歯ブラシで歯を磨き、元の場所に戻そうとしたら、周りのクシや嫁の歯ブラシが白っぽい! 今使った歯ブラシが水没した汚い歯ブラシだと知らなかった(>_<)




9月11日(日) お待たせしましたシゲ爺です!


 今日は大阪から屈強な男四人が助っ人に来てくれて、1ヶ月先位にはボチボチやろうと思っていた、近所の庭先や墓や山の周り一面にに流れ着いた、明らかにシゲ爺所の大量のマキを半日で必死に回収しキレイに片付けてくれた。

 一緒に来てくれた方のお母さんが亡くなったとの一報が入り、2人には先に帰ってもらい、隊長のkeyさんと元ラガーマンさんは必死に片付け、昼食もしてもらえないまま帰ってくれた。

 お母さんが大変な時に近畿の秘境中の秘境に来ていただき申し訳ない気持ちで一杯だったのに「人様の役にたってるので母も喜んでくれてると思います」と言ってもらい、仲間の友情に涙が出ました。

 写真のポリタンク22個とミネラルウォーター120本も車に満載して大阪からワザワザ持って来てくれたのには流石のシゲ爺も彼らにはビックリさせられる(笑)ほんまに、ほんまにありがとうございました!バテ気味の我々夫婦に鋭気を注入してもらいました!

 キャンプだホイの有志の皆さん住吉スキークラブの有志の皆さんの多額のカンパにも感謝の気持ちでいっぱいです。体を張ってくれたお二人さんほんまにありがとうございました!




9月12日(月) 有り難い日々に感謝です



 分かりにくい写真ですがゴミが付着した軒のトユが浸かる程度の洪水でした。毎日友達から励ましやら、お見舞いやらがあり有り難いことに、町のボランティアに頼らなくても自分達で粗方片付ける事が出来た。

 これからは細かい掃除などになるが、今朝から娘の友達夫婦が大阪から来てくれ、ばあちゃん家の拭き掃除をしてくれたので、予定より早く家の中が家らしくなった。

 そして方やシゲ爺はと言うと早く自分の持ち分を片付け何処かに行きたいらしく、電化製品の分解掃除に精力を注いでいた(笑) 皆さん何十万もするパソコンや電磁調理器を水に浸ける勇気がありますか? そりゃあ快感ですよ(笑)

中の構造ががどうなっているか分からないで分解するのだから、余分なビスを幾つもの外し、又元に戻す作業は楽しいです! ダメ元でバラすのだから、普段は見ることのない最新構造の芸術的製品にエイ ヤァ-と水をかける快感! 皆さんにも味わせてやりたいほどだ(笑)(結局すべてがダメになってしまったですがね!) 今夜も仲間と松原邸で宴会ですアハハ♪


9月13日(火) 泥棒も入らない?


 今日も仲間の支援が有り難い1日だった。界隈の自販機は軒並みパールでこじ開けられお金を盗られる被害が今になって分かってきて、道も泥で埋まって人間が歩いて行くには往生するところにいち早く出没する泥棒のしたたかさにビックリです。

 どの家でも、室内を乾かす為に開けっ放しで、避難所や親戚知人の家で寝てて留守の家並を昼間カメラマンのフリをして下見し、夜になったら真っ暗な家に入る被災地専門のプロがいるそうです。

 我が家も母親の家も、家の中には金目の物は無いので、昼も夜も開けっ放しで、どちらかの家は交代で留守にしてるが、被害はギャルのエサを毎日食べにくる猫が居るだけです(笑)

 毎日食べられると、ギャルがこまるので、今日の昼からギャルのカリカリだけは、電気の入ってない冷蔵庫に避難した。




9月14日(水) 毎日が刺激的!


 日射病になる程外遊びを楽しんだ(笑) 納屋の中に入っていた、シゲ爺の大工道具の整理をする。電気カンナは十分働いてくれたが、モーター音が悪かったので捨てた!

 コンプレッサーは買うのを失敗して最初から気に入らなかったのでテストもせずに捨てた! 電気ノコは回った。トリマーも回った。サンダーも回った。扇風機も回った。ジクソーも回った。浄化槽のポンプも回った。

 水に浸かった電化製品はダメだと言うが、良く乾かせばかなり使えることが分かった。皆さんもこれからの参考にして下さい。電磁調理器は分解して組み立てたが、何故かビスが20個も余ってしまった?もちろん使えなかった!

 パソコンだけは恐ろしくてまだスイッチオン出来ないでいる!全ての家電が壊れても良いのでパソコンだけは壊れないで!と心の中で祈っている! 預かった編集作業がまだ途中なのに、資料が水に浸かったので(写真はその写真を水洗いし乾かしてる所)今の写真はプリントなので見事に色落ちしてしまい、妙に顔とかがはげていてスキャンし直しても元の画像にはならない(泣)

 何時も人様のデータを預かる時は、細心の注意をするのだが、今回は軽い気持ちで、母親の所に行ってしまい帰れなくなり、こんな大洪水になるとは夢にも思わず、すぐ帰れるだろうと、せっかく取ってあるバックアップもパソコンと並べてあった(泣) こうなったら、もう仕方がないので、約束の納期の来年2月までに最善を尽くすしか、依頼者に報いる方法は無い!

 今日のシゲ爺は、何かの役に立つだろうと、置いてあった日曜大工の道具や材料をバンバン捨てた! そして納屋はガラガラになった(泣) 今日のブログは(泣)が多いが、

 毎日母親の所で風呂に入いれるし、住民で無いのでお断りしてた「被災者弁当」が余ったからと持って来て貰えるし、色々な人が助けてくれるしで、シゲ爺の幸せも中くらい? これで嫁が「北海道に行っといで!」 と言うてくれたらもう最高なのだが!(笑)




9月15日(木) おやすみまえに!


 本日も皆さま楽しんで過ごせましたか? おやすみまえに一言!例え洪水で家電品を濡らしても、真水なら慌てて捨てないで、乾かせて恐る恐る通電してみて下さい!シゲ爺みたいに下手に分解などすれば、被災ゴミとなる公算大ですよ(笑)

 そもそも災害や災難に遭遇した時は、絶対必要な物なんてあまりありません? テレビもパソコンも無ければ生きて行けない程重要なアイテムでは無いことが分かりました。

 シゲ爺の場合は人様の写真を預かっていて、水に浸けたことで写真を痛めてしまったのが痛手です!! それから、天井まで浸かると、やっと買い換えた最新の電球の中に水が入り、切れてしまいます。 40000万時間の超寿命と宣伝はしてるが、水中での寿命では無いらしいので、要注意です(笑)(写真は電球の中に水の入った超寿命のLED電球!)


 あ〜あパソコンも哀れ!(表に放り出された我が家の便利グッズ集団?)


 バーベキュー台も天板がどこかに流れてしまいました。(後日見つけて回収できました)


 初めて室内に入った時の様子。




9月16日(金) 今日は雨が


 ログハウスを洗う為の高圧の水が出る道具(高圧洗浄機)が届いた! もう物は買わないと言っていながら、早速物を買ってしまいました(笑) 今日はどんな作業をしたのか忘れてしまう程疲れが溜まってきまったよ〜(笑)

 お客さんから預かっていて、濡らしてしまった写真はどうにも復活出来ず先様に謝りの連絡をしたところ、反対にお見舞いの義援金を送ってもらいました!

 こうこうしてる間に島根からも梨がどっさり届き、北海道や佐賀県、神奈川県の知り合いからも色んな物を送っていただきました。ご近所で有り難く頂きますが、明日の夜か明後日には大阪に一家で避難しますので、

 シゲ爺への支援は涙が出るほど嬉しいですが、住所不定の放浪家族ですので、運送屋さんがウロウロするのでしばらく落ち着くまで送らないで下さい(笑) シゲ爺は今、幸せを噛みしめてウルウルしています(泣)(写真は高圧洗浄機で石垣の石を洗っているところ。)


 娘からのプレゼントのフォトフレームも水が抜けなく哀れな姿に!


 内部も水洗いし扇風機で24時間乾かす!




9月17日(土) 田舎を捨てて新たな世界に出発!


 ばあちゃんにとって新しい生活に間もなく出発します。若いころしばらく大阪で暮らした経験はあるが、80を過ぎての暮らし換えは辛いだろうと思うが娘の所(シゲ爺の妹)に行くのだから、楽しみもあるはずだ(笑)

 写真は刈り入れ前に大雨と台風にみまわれ、刈り取ることなく放置された田んぼがこの村には一割弱あり、うまく収穫した人でも、米を入れてる納屋ごと水に浸かり、米を買わなければならない百姓が沢山出ました(泣)




10月20日(木) シゲ爺の決意表明


 田舎から大阪への道中で見かけた土砂崩れの写真です。(北山) 集落の外れで家屋に被害が無かったのが幸いです! 今日母親を交えての家族会議で、これからの生活のベースは大阪ですることにし、田舎には家の片付けに通うことに成りました。

 だからシゲ爺も心機一転して、シティーボーイを自認しようと思いまして、シゲ爺を返上します(笑) 今夜からshige(シゲ)と呼んで下さいませませ!! 決して爺をつけないで下さい(笑)




10月21日(金) ギャル脱走して!


 写真は水にすっぽり浸かりながらも、けなげに咲いた名前も知らない花!(後にlapinさんから「ルコウソウ」だと教えて頂きました)

さて昨夜いつの間に脱走したのかギャル様は? 明け方デッカイ猫に追い立てられるギャル! そしてギャルの情けない鳴き声が窓の外でしたので、いつの間にか外に出てたのが分かった!

 窓を開けてやると気まずい顔で帰って来たが、余程疲れたのか今日は一日中寝ている(笑) shige的には有り難いことにテレビが無いので、ちょこちょこと用事をこなし、だらしないジジイ脱却の練習と努力に暮れたが?

 スラッとしたshigeと言われるにはもう一段高いハードルを越えなければならないようだが、ややもすれば刺激の無い我々年代の代表みたいな生き方はゴメンなので、最先端を走ろうとは思わないが、

 2〜3千万番手の位置をキープしたいと、腹の贅肉を軽く揉みながら楽しく充実した今日を過ごそうと軽い決意を自分に言い聞かせ、プレッシャーをかけてます(笑)




10月22日(土) 被災ゴミを出す!


 1ヶ月ぶりに田舎に帰ってみると、山積みだった道路の被災ゴミはキレイに片付けられていて、家の改装工事があちこちで行われていて、大工さんの争奪合戦でして、40番待ちだの50番待ちだのと情報です(笑)

 大工さんや建材屋さんは笑いが止まらないらしいが、それも親方止まりで職人や配達の人は忙しいばかりで、特に儲かることなど無いそうです(笑)

 今月いっぱいで被災ゴミの受け付けが終わるそうなので、現場に聞きに行ってみると「他府県ナンバー」のシゲさんの車で運んでも良いとの返事だったので、乾かしたが復旧しなかった家電品をヨロヨロ号で三回程運ぶ。

 写真はその際の許可証です! まだDVDデッキやらコンピューターやら残っているが、まだまだ出てくる可能性がある? 洗濯機と冷蔵庫、冷凍庫は使えそうだし、扇風機や換気扇も使えそうだ!

 ダメだったのは、興味本位で私が分解した電磁調理器や精米機、などなど半分程度の家電品を捨てた。 ログはカビだらけで、丸太のヒビ割れは塞がり、元の状態になるには半年はかかりそうです?

 明日晴れたら、内部を高圧洗浄機で洗うぞ〜! 後日談だが、冷蔵庫も野菜室まで凍ってしまいだめで、ボイラーもだめです。 便座も反応しないしダメ! 便利が悪いのでボイラーは修理してもらった。

 便器も当時の最先端の一体型の便器だったので、便座だけ取り替えれなくて便器そのものを取り替えになった。 値段は工務店がパニックで見積もりなどする時間はないそうだ(笑)




10月23日(日) ふたたび水浸しに!


 部屋中がカビ臭く、喉が変になったので、夕べはマスクをして寝る! 寝苦しいが喉は少し楽だった?

 今日は朝から夫婦では持てないテーブルを除いて、すべての物を外に出し、高圧洗浄機で洗ったが、せっかく乾いたログも床も再び水浸しになった(笑)

 そして夕方大分乾いたので見てみると細かな白い泥がうっすらと積もり、矢張り手作業で何度も何度も気長に拭くしか美しく成らないようだ(泣)

高圧洗浄機の威力は、板の柔らかい部分は剥がれる程、威力があるのに、洗っても乾けば浮かんでくる泥のたくましさには人間の作った素晴らしい機械も負けたO(><;)(;><)O




10月24日(月) 丸太の思い出!


 子供たちとの遊びで、毎週末通って作った田舎のログハウスだが、一段づつ積んだ丸太を今タオルで一本一本拭いてやってるが、元の美しい木肌に中々ならない!

何度こすっても乾けば白い泥が浮かんで来るのだ。塗装をすれは良いのかも知れないが、有害な塗装はこのさい無しでしょう(笑)




10月25日(火) 嫁が居なければ!


 冷蔵庫はメーカーに聞いたが、形が古いので買った方が良いような返事で廃棄を決定、これまで随分活躍してくれたアップルのG5も一晩テストしたが復旧しなかったので廃棄決定、

 天井に吊した幻灯機(プロジェクター)も矢張り水に浸かったようでダメでした、廃棄します(泣) ノートパソコンも廃棄、一番新しいパソコンは電源も入らないが、リサイクル料は買った時払ってるので、一縷の望みをかけてもう少し手元に置くことにします(笑)

 嫁が仲間とのお別れ会に行ったので、私めは何も手に付かず、来年の釣りの夢を見ながらゴロゴロ(まるでネコだ!)




10月26日(水) さようならG5よ!!


 長いあいだ私のビデオ編集の相棒で活躍してくれたMacG5を今日捨てた(泣) 値段で言えば仏壇の方がはるかに高いが、 執着度から言えば、罰当たりかも知れないが、先祖の入れ物より、今の私にとってパソコンの方が存在感が上なのは、

 まだまだ私にとって仏壇は先の住みかだと思っているのかも知れない(笑)  運命的には明日かも知れないし、今日かも知れないのにね(笑) 友達に軽トラを借りて、冷蔵庫やら仏壇やらパソコン等々最後の被災ゴミを捨てに二度程集積地に運ぶ!

 後は壊れるまでお付き合い願う家具や生活用品がガランとした家に残った(笑) こうした残った物を見てみると、ほとんど要らない物に囲まれて生活していたのがよく分かった(笑)




10月27日(木) 原点の生活に?


 我々が結婚した時は、嫁は保母として働き、私はドライバーとして働いていたので、それ程無残な生活では無かったが、本当は茶碗や箸からコツコツ買い揃えたので、 今日の何も無い生活はへっちゃらなのだ!

 他人様が「不便でしょう?」「大変でしょう?」と心配してくれますが、私は元々貧乏育ちのお坊ちゃまですし、嫁は肝の座った女なので、「しゃない!」と言って捨てに捨てた(笑)

 昨夜も電磁調理器の電源が点いたからと安心してたが、スプーン等熱湯消毒しようとしたら、お湯が沸いたあたりでエラーが出て何度試みても電源が勝手に切れてしまう?

 結局今朝一番で捨てに行ってきたので、今回の水没で使える家電品は、冷凍庫と扇風機と浄化槽のポンプと床下換気扇だけで、あとのマイコンを使った高度な電化製品はゴミになりました(笑)

 残った茶碗や衣類を綺麗に洗い、いつも旅で使う簡単で便利な用品で賄いをしてると、本来の私達の放浪生活が蘇り、これで良いのだ! と膝を打ってこの状況を楽しんでしまう!

 最大の楽しい出来事は、思いもかけない友情が芽生え、友達の和が広がったことです(合掌)




10月28日(金) どこに行ってたの?


 水害の片付けも終わり、大阪に出発間際になって、1ヶ月以上ぶりに何時も玄関でくつろいでいた? 手彫りのゾウさんが前の芋畑で寝転んでいるのを発見(笑) 洗ってやったがすっかり黒くなってしまった!

 明日から母親共々我々家族は大阪がメインの暮らしになります、これで今回の洪水騒ぎの顛末も一応解決しました。沢山の友達から励ましやお見舞いを頂き、感謝してます。心配をおかけしましたことも重ねてお詫びいたします! ありがとうございましたゾォ〜!




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